キャンプをするようになってから「ポータブル電源」を買いたいと思うようになった。電源サイトのあるキャンプ場もあるが、そこまで普及しているわけではない。本格的なキャンプを楽しむようになると電源がある方が何かと助かる。

　また、キャンプの用途だけに限らず、ポータブル電源は万が一という非常時にも役立つ。

　今回、使用してそのコンパクトさにも驚いたBLUETTIのポータブル電源『AC60』＆『B80』。

　進化したポータブル電源を持って、キャンプ場にも出かけてみた感想をお伝えしたい。

コンパクトなのにパワフル。あらゆる家電が充電できるBLUETTI『AC60』＆『B80』

　ポータブル電源とは、要は容量の大きいモバイルバッテリー。電源のない場所でACコンセントを利用できるメリットは大きい。キャンプや車中泊、バーベキューといったアウトドアシーンで、自宅で使っている電化製品をそのまま使用することができる。

　BLUETTIからリリースされた『AC60』は、重量は8.6kg、本体サイズは290mm × 205mm × 234mmでコンパクトなつくりのポータブル電源だ。ポータブル電源というと、まずその大きさや重さで購入するのを躊躇うのだが、『AC60』は女性でも台車などを使わずとも運ぶことができる。

　『AC60』の出力は2×100V/6Aの合計600Wで容量は403Wh、LEDランタンのほかスマートフォンはもちろん製氷機、冷蔵庫、小型炊飯器や電気毛布、ドライヤーといった定格出力1200Wまでの電気製品に対応している。

　拡張バッテリーである『B80』を使用することで、1台あたり806Whを増設可能。2台接続時には、計2015Whの容量を持つことができる。『B80』はパワーバンクとしても機能するため単体での使用や他製品をケーブルで接続して給電することも可能だ。

防護レベルはIP65。防水＆防塵で悪天候でも心強い

　便利ではあっても取り扱いに繊細なものは、扱いづらくなるもの。しかしIP 65の防護レベルを持つ『AC60』と『B80』は、どちらも高い防水、防塵機能を備えており、雨上がりのキャンプ場やビーチといった砂浜や埃、スポーツ時の水しぶきといったシーンでも問題なく使うことができる。さらにバッテリーにはソーラーシステムの構築に多く使用されている「LiFePO4バッテリー」というリン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているため、その耐水性、防塵性をより高めているとのこと。

　実際に雨上がりの風の強い日にキャンプ場で使ってみたが、各ポートはすべてゴム製の蓋で覆われているのも安心。キャンプだけでなくバーベキューやプールサイドでの使用もできそうだ。ただし精密機械ではあるため、大雨での使用や直射日光などには注意が必要。

　それでも天気の移り変わりやすい山付近でのキャンプ時には、防水・防塵機能があれば心強いことは間違いない。業界初の6年保証が付いているのも、購入の決め手になりそうだ。

　また、寒暖差の激しい季節には、暖房機器の使用をしたい。キャンプ場に着いたら思いのほか寒かった、夜は冷え込みそうというときに、特に子どものいる家庭だと電気が使えるのはありがたい。

　逆に夏の暑さでつらいときでも、小型の扇風機を1台使えるだけで、テント内は随分快適になる。実際に使用してみたが、扇風機を「中」の強さで2時間作動させたところ91%から81%になり、約10%の使用率だった。日帰りのキャンプはもちろん泊まりがけでも十分使えそうな容量だ。