専用アプリからプリント

　実際のプリントは他の製品と同様、専用アプリを介して行うのでiPhoneに「instax mini Link」をインストール。あとは画面の指示に従って設定を進め、Bluetoothでペアリングして接続すれば『mini Link』が使える状態になる。

　まずは基本となる「Print Mode」で「Simple Print」を試してみよう。カメラロールからプリントしたい写真を選ぶとフレーム内に収まった状態でプレビューが表示される。ここではプレビュー画面をピンチやドラッグしてプリント範囲を調節できるほか、テキストやスタンプを書き込んだり、ズームや画像の回転、フィルタ効果、明るさ、コントラスト、彩度の調整ができる。どれも操作は簡単なのでマニュアルを見なくても直感で操作できる。

　プリントボタンをタップすると9秒ほどで『mini Link』に転送され、フィルムが排出される。プリント終了までは25秒ほどだが、この時点ではまだプリントは完成していない。先にも述べたように、ここからインスタントフィルムの現像がスタートして真っ白だったフィルムに被写体が浮かび上がってくる。インスタントカメラを知っている人には見慣れた風景だが、初めての人にとっては新鮮な感覚ではないだろうか。

フィルムらしい画質が魅力

　今回も実際にプリントしたフィルムと元の写真を並べてみたので見比べてみよう。ほかのフォトプリンタのようなカリッとした感じではなくフワッとした柔らかな風合いのプリントだ。画像をプリントしたという感じではなく、フィルムで撮った写真という雰囲気が出ている。

　周囲の白いフレーム枠も、昔のアルバムに納まった懐かしい写真を感じさせてくれる。プリントしたその場でフレームにメッセージを手書きして渡したり、撮影場所などの情報を書き込むなどいろいろ利用できるため、この白枠は意外と便利だ。

　『mini Link』にはこうした通常の「instax-Natural Mode」に加え、色彩を豊かに表現できる「instax-Rich Mode」も搭載されている。同じ写真を両方のモードでプリントしてみたので、こちらも見比べてほしい。

『mini Link』ならではの楽しみ方

　写真をプリントする「Simple Print」だけでなく、動画の中から“これ！”といった瞬間を切り出してプリントする「Video Print」や、『mini Link』を傾けることでズームしたり電源ボタンでシャッターが切れる「instax Camera」といった機能が「Fun Mode」として搭載されている。

　シチュエーションごとのデザインを用意した「Freme select」や複数の写真を組み合わせてプリントできる「Layout Select」は他のフォトプリンタでもお馴染みの機能だが、『mini Link』特有の機能も用意されている。その中でも特徴あるのが「instaxAiR」だ。

　mini Link側面にあるLEDを光源にして空間に絵や文字を描いたり、アプリ上で直接画面にスプレーやライト、花びらなどを描いたりできる。そうした様子を動画にしたQRコード付きのプリントもできる。iPhoneのLiveフォトで撮影したように、写真だけでなく動画も楽しんでもらいたいときにはピッタリな機能だ。

　そのほかにも2人の写真を使って相性診断結果をプリントできる「Match Test」や、絵や文字を抜き出して写真と組み合わせてプリントする「Sketch, edit & print」なども用意されている。

写真をクリエイトしたい人には最適

　iPhoneやスマートフォンで撮影した写真を手軽にプリントする意味ではどのフォトプリンタも同じだが、インスタントカメラのチェキフィルムを利用したり「instaxAiR」など多彩な“遊べる”機能を搭載しているのが『mini Link』の大きな特徴だろう。単にプリントするだけでなく、こうした機能を駆使して写真をクリエイティブに仕上げたり楽しんでみたい人には最適なフォトプリンタだ。チェキカメラを利用している人ならフィルムが共用できるのでさらにおすすめしたい。

■製品情報
『instax mini Link 2』
価格：15,800円（税込）※フジフイルムモール価格
サイズ：約91.9mm×36.4mm×124.8mm（突起部除く）
重量：210グラム（フィルム別）

『instax mini Link アプリ』（専用アプリ）
対応OS：iOS12.0 以降／Android（対応OSはデバイスにより異なります）

■WEBサイト
フジフイルムモール『instax mini Link 2』
https://mall-jp.fujifilm.com/shop/c/cLink2/