しょうた×キサラ、カップル成立と予想するも？　れおんの存在が重要なキーに

　『卒業編2022』の旅も3日目に突入。第4話では、初日の“グループ別お泊まり”に続き、この旅で実質2度目となるグループ別行動の模様が大きく取り上げられた。なかでも紹介したいのは、お似合いな雰囲気のしょうた（瀧川翔太）×キサラ（松村キサラ）である。

　ここまでスポットを当てられる回数こそ限られているものの、ダンスが得意なしょうた。持ち前の運動能力を発揮してか、午前中に開催された男子6人によるSUP対決では、かいゆう（千葉海宙）にこそ1着の座を譲りながらも、他メンバーを置き去りに抜群の安定感で船を進め、見事に上位を獲得。そのご褒美として、午後を回った現在は“イルカふれあい体験”を満喫中といったところだ。ほか初日には、かつて気になっていたかれん（崎代夏怜）がライバルの男子と2ショットをしていた際、すぐに彼女と話して気持ちを取り戻していた場面も。アラートが鳴ったら即座にリスク対処をする。そんな行動力も発揮されていた。

　一方のキサラについては、今シーズンのどこかで言及しておきたかったシーンが山ほどある。例えば2日目（第3話）のこと。昼食としてバーベキューを楽しんだ際、みるき（雨宮未苺）がお肉を焼こうと提案すると、同じく気配り上手なじゅんせい（本島純政）に続いて網の方に。さらには、その場の流れを上手く汲んで、今度はみるきに彼女の意中の相手であるちひろ（早瀬千潤）を2ショットを誘うように促したところも印象深い。こうした気遣いこそ、画面上であまり目立たず何気なくも、見逃さない人にはしっかりと伝わるもの。上品で、周囲への慈しみに満ちた……まさに“キサラ嬢”と呼ばせていただきたい優しい人柄だ。

　それでいて、しょうたと同日に2ショットした際には、彼の趣味であるカメラの被写体として撮影を楽しんだり、『LINE：ディズニーツムツム』や『スプラトゥーン』といったゲーム好きな一面で大いに会話を弾ませたり。2人から醸し出される高校生の等身大な明るい笑顔には、親近感を抱く以外に何ができるだろうか。何より、恋愛についての話も重要だが、一見すると取り留めない会話にこそ、相手のさらなる魅力に気付き、思わず惹かれてしまうきっかけが転がっているものだ。こうしたメンバーの一面を番組でもっと観てみたいし、改めてお似合いな2人だと実感させられた。

　話を戻して、現在の彼らはイルカふれあい体験中。朗らかなムードで安定感も覚えたのだが、キサラは第一印象で気になっていたれおん（丸田怜音）ともう少しだけ話す機会、そして考える時間がほしいとのこと。れおんとキサラがこれまでに2ショットをした回数は1度のみ。初日の“グループ別お泊まり”にて同じ宿泊先で過ごし、近しい距離感に居た（いい意味で、あるいは居てしまった）からこそ逆に、キサラは自身のキモチが曖昧で、どこかもどかしさも感じているように推測してしまった。

　とはいえ、れおんは2日目夜、あやの（増田彩乃）に対してすでに想いを固めている。どうしても上手く歯車が噛み合わないのが恋の常だが、しょうたが土壇場を迎えて、その点に上手く折り合いをつけてくるのだろうか。行動力のしょうた×思いやりのキサラ。そんなカップル像に対して、スタジオメンバーを含めていささか期待を掛けすぎだとは自覚している。しかしながら、どうしてもこの関係を後押ししてみたくなるのが、番組を見守る大人目線なのだ。