ジャンプして階段を登り、自ら充電　自律型2輪ロボットが有能すぎる

　2019年、スイス連邦工科大学（ETHチューリッヒ）の学生たちは自律型2輪ロボット「Ascento」を発表した。そして昨年の「Ascento 2」の公開を経て、今月上旬、“より大きく、より速く、より強い”とうたう「Ascento Pro」がお披露目された。

　「Ascento 2」は、床や道路などの平らな面の走行はもちろん、障害物に遭遇すると一旦停止してしゃがみ込み、バネ付きの脚を利用して前方にジャンプすることで、障害物を飛び越えることができる。ジャンプを繰り返し行えば、階段をのぼることも可能だ。また左右の脚は独立して動くため、起伏のある道路でも水平を保ちながら走行でき、これによって、片方から力が加わってもバランスを維持できるほか、転倒しても立ち上がれる仕様だ。

　「Pro」モデルはこれらの機能はそのままに、LiDAR（物体を認識できるセンサー）、車載カメラ、LEDヘッドライトが追加されている。また「2」では1回の充電で約1時間30分稼働できるところ、「Pro」は8時間と大幅にパワーアップしており、充電が少なくなった際には、自動で充電ポートを見つけて接続するという。最高速度は時速12km、最大積載量は12kgとのことだ。

　このロボットは主に、検査や監視、都市部での配送のほか、ロボット工の研究などに利用される見込みだという。自律型ロボットの目覚ましい成長スピードに驚くばかりだ。

（画像＝Ascento RoboticsのYouTubeより）

〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=Uxt2wTI0m5o
https://www.ascento.ch/index.html#section-technology
https://newatlas.com/robotics/ascento-pro-wheeled-legged-robot/