8月23日、“岩”のNFTが、400ETH（約130万ドル＝約1億4200万円）で購入された。

　ロックアートの「EtherRock」は、岩をテーマにしたjpeg画像のNFTシリーズで、2017年から100個限定で販売されており、ブロック上で最も古いNFTの1つだと言われている。今回販売された岩は、その中でも最高値を更新することとなった。

　「EtherRock」のWebサイトには、「これらのNFT岩は、持ち運びや販売が可能で、100個の岩のうちの1つの所有者であることに強い誇りをもてること以外の目的はない:)」と、なんともフランクな説明書きが添えられている。

　「EtherRock」の価格変動を追っているTwitterアカウント、EtherRock Price（@etherrockprice）を見ても、今“岩”ブームが到来していることがわかる。最高値の更新を受けてか、現在の「EtherRock」の最低価格は102万ドル（約1億1000万円）と、大幅に引き上げられることとなった。ちなみに2日前までは、305,294ドル（約3300万円）、2週間前は、97,716ドル（約1070万円）だった。

　このブームを受けて、エメラルドロックなどの派生版も出てくるなど、界隈は不思議な盛り上がりを見せている。ただ素人目で見れば、どれも少し色が違うだけの岩だ。

　“岩”の販売額は、NFT市場全体の影響も受けているようだ。市場は今年の春に一時その勢いを失いつつあったが、6月末には大復活を遂げている。このブームはどこまで続くのだろうか。熱狂の顛末を見守りたい。

（画像＝Justin Sun Twitterより）

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2021/08/23/people-are-paying-millions-of-dollars-for-digital-pictures-of-rocks.html
https://twitter.com/etherrockprice