昭和のレコードがBluetooth対応で復活! ミニチュアレコードプレーヤーを体験してみた
この商品の気になったことをピックアップ
ここまでは商品機能を列挙してきたが、楽しみつつも少々気にかかった点を取り上げてみたい。
・モーター音がかなりうるさい(モーターを回さないと音楽は流れない)
・音源データは対応アプリに取り込まねばならない
・あまり本体操作がないため、レコードをいじる感覚がない
あくまでもミニチュアおもちゃ、あくまでもインテリアのひとつだなと感じる理由は上記の通りだ。
レコードプレーヤーを再現したと聞くと、どうしても当時触れていたレコードを彷彿とさせるが、Bluetooth対応しているからこそ、どうもアプリ操作ばかりに手を取られ、あまり本体をいじらない場面が多く見受けられた。
どうせなら、Bluetooth対応してなくてもいいから、キュルキュルと針を落として短い音源のレコードを聴けるような簡易おもちゃのほうが、ノスタルジーな気持ちを感じることもできただろう。
「お父さん・おじいちゃんの子どものころはこういうものが家にあったんだ」
「レトロな雰囲気のインテリアを飾って、少し体験してみたい」
という、あくまでも話題づくりやアクセサリーとして使用するなら、造形の再現度もとても高いので、かなりおススメできる。
一長一短はあるものの、おそらく当時もきっと、かゆいところに手が届かない感覚はどこかしらにあったかもしれない。
そんな、ちょっとした不便とノスタルジーを楽しむ昭和レコードスピーカー。一度は体験してみてほしいアイテムだ。
ザ・昭和シリーズは他にも発売中
タカラトミーアーツのザ・昭和シリーズからは他にも、扇風機、ダイヤル式テレビ、ラジカセなどの昔懐かしい家電をミニチュアサイズに落とし込んだ商品が発売されている。
昔慣れ親しんだ家電たちを、今度はスマホやPCを連動させて楽しむ。世代を超えた文化交流を可能とするこちらのシリーズに、今後も注目していきたい。
■皐月彩
脚本家、小説家。代表作『キワドい2人』『25歳独身イマドキ女子がマッチングアプリをやってみた結果日記』。円谷プロダクション『ウルトラマンジード』の制作に携わった後独立。現在オリガミクスパートナーズ所属。