『スマブラSP』新ファイター「セフィロス」解説 リーチの長さと“片翼”の使い方がカギに?
2020年12月11日、任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』有料DLCの新ファイターとして「セフィロス」が追加されることが発表された。
SQUARE ENIXから3体目のキャラクターが追加されるのは予想外だったというプレイヤーも多いのではないだろうか。今回は、新ファイター「セフィロス」の性能について現時点で判明している情報をご紹介する。
リーチの長いA技と複数の飛び道具を持つ器用な剣士系ファイター
「セフィロス」は、1997年にSQUARE ENIXから発売されたPlay Station向けRPG『FINAL FANTASY Ⅶ』のラスボスだ。既に『スマッシュブラザーズ SPECIAL 』のファイターとして活躍する「クラウド」は同作の主人公であり、彼にとってセフィロスはまさに宿敵といえる存在だ。
今回、新規参戦が発表されたセフィロスは、原作同様に身の丈を超える長さの長刀「正宗」を使う。そのため、数ある剣士ファイターの中でもリーチの長さはトップクラスだ。また、剣士でありながらB技(必殺技)には複数の飛び道具が用意されており、ミドルレンジでの駆け引きにも強い。その反面、攻撃後の隙が大きかったり、吹っ飛ばされやすかったりといった短所があるため、敵をいかに寄せ付けず戦うかが運用のポイントとなりそうだ。
さらに、剣士キャラでは重要なスウィートスポット(ダメージや吹っ飛ばし率が最も大きい部分)が、通常の斬撃であれば”刀身の中央からやや前寄り”、突き攻撃の場合は”先端”に設定されていることも、敵に近付き過ぎると真価を発揮できない要因といえるだろう。
また、セフィロスはピンチに陥ると黒い翼が生える「片翼モード」へと変化し、さまざまなアドバンテージを得られる。具体的には、スマッシュ攻撃にスーパーアーマーが付与されたり、3段ジャンプができるようになったりといった効果があり、劣勢からの形勢逆転を狙えるのが特徴だ。
なお、このピンチ状態はセフィロスへの蓄積ダメージではなく、試合全体を俯瞰して判断される。たとえば、ストック数が相手よりも優位である場合には、ダメージが100%を超えても片翼が出現しないが、ストック数で不利であれば30%程度でも片翼モードになる。
トリッキーな使い方ができる個性豊かなB技
セフィロスのB技には「ありそうでなかった」要素が詰め込まれているようだ。まず、通常必殺技は時間差で爆発する火炎弾を飛ばす技で、溜め具合いで「フレア」「メガフレア」「ギガフレア」の3種類に変化する。溜めるほど威力が上昇する代わりに飛距離は短くなるため、ギガフレアを狙って当てるのは簡単ではない。しかし、時間差で爆発する特性を応用して、爆発と同時にスマッシュ攻撃を仕掛けたり、あえて相手を掴んで他の攻撃に連携したりといった応用が可能だ。
続いて、横必殺技の「シャドウフレア」は、新しい概念の飛び道具だ。シャドウフレアを射ち込まれたファイターの周囲には人魂のようなものが飛び回るようになり、時間が経つと誘導して爆発する。人魂はシャドウフレアの溜め時間や当てた回数によって最大5個まで加算されるが、混戦ではほかのファイターになすりつけることもできる。
復帰技として利用できる上必殺技は、ボタンを押し込む長さによって「一閃」と「八刀一閃」に変化する。どちらも狙った方向に突進する技で、復帰のほかにフェイントとして使うことも可能だろう。特に、八刀一閃は瞬時に8回もの攻撃をする技で、隙はあるが撃墜力も大きい。
下必殺技の「閃光」は、ハニカムシールドを展開して敵の攻撃を防ぎつつ閃光で反撃するカウンター技だ。しかし、通常のカウンターとは少々仕様が異なる。まず、敵の攻撃がヒットしなくても閃光が出るため、モーションの終わり際を狙って攻撃を受けるリスクは抑えられるだろう。ただし、後ろから攻撃されるとカウンターできなかったり、飛び道具を反射できなかったりといった弱みもある。さらに、あまりに強力な攻撃を受けるとシールドが破れ、反撃できないことも特徴だ。通常のカウンター以上に使うタイミングを見極める必要があるかもしれない。