iPhone 12シリーズは予約・発売日が3段階に? 配送も高速化で顧客ニーズに対応か
AppleがiPhone 12シリーズのリリースに先立ち、コロナ禍で変化した消費者の行動に、迅速に対応する販売・流通の体制に移行していることが分かった。
Apple Storeを配送センターとしても利用
「Appleが小売店舗を配送センターとして利用し、新製品の配送スピードアップさせる」と『9to5Mac』は見出しを打っている(参考:https://9to5mac.com/2020/10/09/apple-using-retail-stores-as-distribution-centers-to-speed-up-new-product-deliveries/)。
Apple製品は従来、顧客の地域に近い倉庫、もしくは状況によって中国から直接、出荷される。今後は、在庫がある場合は、最寄りのApple Store実店舗から配送されるようになる。アメリカとカナダの300を超える店舗が、Appleの配送センターとして運営される準備が整っているという。
その結果、注文が入ると大半は、その日のうちに配送されるようになる。この手法により、倉庫から遠く離れた場所に住む顧客の場合、配送時間を大幅に短縮することが可能になると期待されている。Bloombergによると、この手の流通形態を採用している企業は、他にもあるという。
新型コロナウイルス(COVID-19)の大流行により、Appleは長い間、実店舗の閉鎖を余儀なくされた。それによりオンラインでの購入が増え、自ずと購入から商品の到着まで待つ人が多くなった。この時間を短縮させることで、顧客へのサービス向上をAppleは図っているようだ。
Appleは、今回の大規模展開に先立ち、少数の店舗でテストを行なってきたが、効率化により、オペレーションのコスト低減にもつながっているという。
今回の移行は、Apple内のものであり、顧客が配送店舗を選択するといったことは出来ないと『The Verge』は伝えている(参考:https://www.theverge.com/2020/10/9/21509992/apple-store-ship-devices-directly-faster-iphone)。
顧客の購入方法に特に変化はなく、分かることは、注文から商品到着までのスピードの違いだ。