大ヒットの「Galaxy Z Flip」で“デコり”ブーム再来か

　「LG Wing」は、同社が立ち上げた、ユーザーの新常識を作り出すことに挑む「Explorer Project」による初のデバイスとなる。

　昨今のスマートフォン市場は、各社の競争が激化し、デザイン、スペックともに横並び化しつつある。そんな中、同社は「LG Wing」について、「従来のスマートフォンでは不可能な、新しいモバイル体験をもたらす」と語っており、新しいスタイルの確立に精を出しているようだ。

　同社は昨年12月、マルチディスプレイスマートフォン「LG G8X ThinQ」を発売している。本体に「LGデュアルスクリーン」と呼ばれる付属のディスプレイを取り付けることで、2つの画面で異なるアプリケーションの操作が可能だ。ハイスペックながら5万円代というお手頃感もあり、ガジェット通からの評判は良いものの、一般に広く浸透しているとは言い難い状況となっている。

　そんな中、折りたたみ式スマートフォンとして新たなトレンドを生み出したのが、サムスンの「Galaxy Z Flip」だ。Netflixオリジナル韓流ドラマ「梨泰院クラス」にも登場し注目を浴びた本デバイスは、韓国女子の間で人気を博しており、ガラケー時代に見られた“デコり”ブームが再燃しているという。

　Instagramで「#z플립꾸미기」と検索すると、キラキラにデコレーションされた「Galaxy Z Flip」の投稿で溢れている。友人や恋人とのチェキや、アイドルの写真、お気に入りのステッカーを貼るのが定番で、デコレーション用のシールも数多く販売されている。また、同社が、オリジナルカバーやストラップを製作できるサービス「My Galaxy」を展開するなど、公式的に“デコり”ブームを後押ししているようだ。その他にも、スマホ時代に一旦は下火になったストラップも復活している。

　流行にはサイクルがあると言われるが、まさに今ガラケー時代のブームがスマートフォン時代に再来している。「LG Wing」は、「Galaxy Z Flip」に続くネクストブームを作れるか。LGの挑戦を見守りたい。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター（自称）。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.theverge.com/2020/9/6/21424973/lg-confirms-wing-new-smartphone
https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=8KrIqwgYRiw&feature=emb_logo
https://bebe.jpn.com/176426
https://twitter.com/GalaxyMobileJP/status/1303181294340194304