野沢雅子、藤原竜也、DaiGoなどのモノマネ動画が人気 明日の“モノマネスター”はYouTubeにあり?

 また、メンタリスト・DaiGoのモノマネでブレイク中のTHE GREATEST HITS・三戸キャップは先日、ご本人とのコラボを実現させて話題に。左に本物、右に偽物が並びたち、2人がリレー形式で代わる代わるプレゼンテーションをしていくのだが、話の抑揚のつけ方、身振り手振り、「これが2007年のイギリスのイギリスのシューギニア大学の研究結果でわかっているんですけども……」と、何となくすごそうな海外の大学の論文をソースに持ってくるあたりなど、どこを切り取ってもそっくりだ。

【メンタリストDaiGo】本人の目の前でモノマネし続けてみた【完全アドリブ】

 テレビとYouTubeの大きな違いの一つは、テレビは「続きはCMの後!」「この後ご本人登場!」といったような「引き」を重要視し、一方のYouTubeは簡潔さが求められることだ。ためしに、ヒカキンなどが一人しゃべりしている動画を見てみるといい。多くの場合、結論から入って、そのあとに詳細を説明しているものがほとんどのはずだ。YouTubeでは「わかりやすさ」と「面白さの瞬発力」が求められているのだ。

 その意味でモノマネとYouTubeの相性は抜群に良い。特に、サムネイルとタイトルだけで心をつかめるモノマネ動画は最高だ。「細かすぎて伝わらないモノマネ」を短く切り刻んだ違法アップロード動画が、かなりの再生回数を稼いでいるのがその好例と言えるだろう。

 また、ネタをアーカイブ化できる点もYouTubeの強みといえる。テレビ番組においてモノマネは「一発芸」的に消費されて終わってしまうことも少なくない。しかしYouTubeでは、たとえば、たまたまおすすめ一覧に出てきたある芸人のモノマネ動画を何の気なしに見たユーザーが、その芸人の他のネタも気になってどんどん動画を視聴し、気づけばチャンネル登録して中毒的にファンになっていた……ということも考えられる。ネタを気軽にストック化できるYouTubeならではのメリットではないだろうか。

 そう考えると、明日の“モノマネスター”が誕生しやすいのは、今やテレビよりもYouTubeなのかもしれない。

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