「いつでもオレのとこ、泊まっていいよ」

　ある日の夜、リビングには翔平以外の5人がいた。ふと香織が「なにか甘いもの食べる？」と尋ねながらキッチンに向かい、“NUMBER SUGAR”と書かれた綺麗な薄い箱を手に戻って来る。「お世話になっている人」からのいただきモノで、番号ごとに味が違うキャラメルだと説明する香織。No.1〜12までの番号がふってあり、それぞれの味が説明してある紙を手に取った莉咲子は、読み上げていった。「バニラ、ソルト、シナモン&ティー、チョコレート、ラズベリー、オレンジピール、アーモンド、ジンジャー、ラムレーズン、コーヒー、マンゴー、ブラウンシュガー」。

　キャラメルを包んでいる紙には番号の表記しかないため、ケニーが「じゃあ、当てよう！」と提案。キャラメル味あてゲームが始まった。ジャッジをするのは、唯一答えを知っている莉咲子。他の4人は、それぞれが好きな数字を選んでいき、春花がNo.2、香織がNo.6、ケニーがNo.8、流佳がNo.9を食べることに。まずは香織が「6番、オレンジ！」、春花が「2番、ソルト！」と連続で正解し、順調な滑り出し。続いてケニーが「8番、うーん……花の香りがする」といまいちピンと来てないのか、渋い表情。それを聞いた莉咲子が「おぉっ！」と煽ると、いきなり流佳が険しい顔で「……かった」と呟く。「わかった？」と莉咲子が聞き返すと、口をモグモグさせながら「硬っ」と表情を歪める流佳。まさかのコメントに、笑いが起こる。

　そんな中、「あっ！」と呟き、手を挙げるケニー。「ジンジャー」と自信満々に答えると、莉咲子が「正解！　すごいね！」と驚いた。残るは、流佳のみ。「黒糖だっけ？　あの、黒豆の……」と見当違いな発言をし、それを聞いた4人が爆笑する。その後も「黒飴だ！　黒飴！」「黒糖かな……？」「……はちみつ？」と、天然が炸裂する流佳。見かねた莉咲子が答えを発表しようとすると、「いやっ、待って」と負けず嫌いな一面も。そこで、ケニーが「じゃあ、9番誰か食べて！　協力者」と提案。春花が名乗りを上げ、No.9の包みを開けた瞬間に、「見てわかった！　ラムレーズン」と正解を叩き出す。「すげぇ……」と戸惑う流佳に「だって、レーズン入ってるじゃん！」と、ラムレーズンがむき出しになったキャラメルを見せる春花。リビングには、笑い声と共に和やかな空気が流れた。

　すると突然、ケニーにアイコンタクトした莉咲子が「ケニーさん、なんか……」と口にする。何の話しか気づいたケニーが、首と手を横に振って“言わなくていいよ”という合図を送ると、莉咲子は「いいよ、言いなよ！　自慢しなよ！　自慢したかったんでしょ？　それ」と強めに促す。「みんなの前で別にしたくなかった」と言いつつも、「誕生日プレゼントに、月の土地をもらった」とみんなの前で発表するケニー。そう、今回の未公開映像のタイトルは、“Land Of The Moon”である。