さらに、今回の旅を通じて「もっとこんな分野で活躍してほしい」と思わせるのも、彼らの力。全体を見てリードしてきた田中はバラエティのMCとしても大いに活躍しそうだし、最終的に散らかった場面をまとめていく高地は地元の一般人と触れ合う旅番組も似合いそうだ。森本の動物好きは、嵐・相葉雅紀のように動物番組で癒やしを与えてくれるに違いない。美しい寝顔を披露してくれた京本はその美貌の秘訣をレクチャーしてほしいくらいだし、ときおりポツリとつぶやく深い言葉の真意も掘り下げたくなる。なんだかんだ一番楽しんでいるように見えた松村は想像以上にドッキリ映えするし、ジェシーにいたってはもっとコントをしたり、思い切りふざけられる場所を彼にあげてください、という気持ちになってくる。

　「Youたち、もうデビューしちゃいなよ」。SixTONESの動画を見ていると、どこからかそんな声が聞こえてくるような気がする。だが、デビューしてしまったらジャニーズJr.チャンネルのYouTube動画は更新されなくなってしまうのだろうか、と思うとそれはそれで複雑な気持ちになってしまう。ぜひとも、この旅シリーズは、この先も彼らが活躍する限り、名物企画として続いてほしいと願うばかりだ。

（文＝佐藤結衣）

※高地優吾の「高」は「ハシゴ高」が正式表記。