バーチャルYouTuberが流行した“激動の一カ月”に、いったい何が起きたのか?

 日を重ねるごとに目まぐるしく成長するバーチャルYouTuber界(VTuber)。界隈全体のチャンネル登録者数も併せて増加しているのを見ると、VTuberへの興味関心を示す人が徐々に増えてきたことが分かる。そこで最近視聴し始めた人が疑問に持つであろう内容が、「VTuberはなぜ盛り上がったのか」ということだ。観測していた限り、注目を浴びるようになったのは去年2017年12月。いったいこの月に何が起こっていたのか、ひとつずつ紐解いていく。

バーチャルYouTuberはなぜ流行ったのか

 12月5日、あるひとつのブログ記事が話題となった。“キミは「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」を知っているか!? ”というタイトルの記事だ。発信されるやいなや瞬く間に拡散され、Twitterのトレンドにも顔を出すほどに、多くの人が女の子のモデルを使い、男の声が発せられている、その異様さに惹きつけられていた。その当時の盛り上がり具合を「SOCIALBLADE」を元に読み解いていく。このサイトはYouTubeチャンネルの登録者数、および視聴数の推移を調べられるほか、TwitterやInstagramなどの数字も見られる。

バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん

 まずは、バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんのチャンネル「けもみみおーこく国営放送」が毎日どれだけチャンネル登録されていたのかを見ていく。12月1日時点でチャンネル登録者数は229人。上記のブログ記事が話題となったその後、毎日数千人がファンとなり、今ではVTuberを代表するひとりとなっている。ここからは盛り上がりの中心にいた、ほかの“バーチャルYouTuber四天王”についてだ。

キズナアイ
ミライアカリ
シロ
輝夜月

 

 前述のバーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさんは、ひとつのブログがきっかけで周知されるようになったのは間違いないが、そのほかのVTuberは12月5日当日、ほとんど変化がないのが分かる。ここですべてのグラフを見ていくと、新たな疑問が浮かび上がる。12月17日付近から全員が急激にファンを増やし続けているのはなぜか、だ。

 やはりVTuber界を押し上げるひとつの大きな要因となったのが、彗星のごとく現れた輝夜月の存在だろう。VTuberが話題となり始め、注目度が上がってきたなかでのデビュー。ハイテンションで、癖のある声に虜になる視聴者が急増した。これは当人がYouTubeのみにしか動画投稿をしていないので声を大にして言えないが、ニコニコ動画で注目を浴びていたのも数字を後押しするきっかけとなった。

老化防止対策してないとかマ?!

関連記事