乃木坂46の新曲「君ロス」センターから『ほん怖』主演まで 井上和の躍進が止まらない

 乃木坂46の井上和が、10月31日21時よりフジテレビ系で放送される『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』の新作エピソードで主演を務めることが発表された。今年は大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK総合)で茶々役を演じているほか、映画『トイ・ストーリー5』で日本版声優を担当。さらに、舞台『千と千尋の神隠し』の千尋役にも抜擢されるなど、俳優としての活動が目覚ましい勢いで広がっている。

乃木坂46 井上和、『ほん怖』新作エピソードで主演 「台本を読んだだけでもすごく怖かった」

10月31日にフジテレビ系にて放送される、土曜プレミアム『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』の新作エピソード『隣人』の主…

 今回の『ほん怖』で井上が主演するのは、新作エピソード『隣人』。大学のキャンパス移転に伴い、一人暮らしを始めた田山梨菜を演じる。節約のために古びたアパートへ引っ越した梨菜は、隣室から謎の視線を感じたり、不可解な足音を耳にしたりと、次々に恐怖体験に見舞われていく。

 ホラー作品では怪異そのものに加え、恐怖に直面した人物の反応が作品の緊張感を左右する。とりわけ井上もコメントしているように梨菜は、身の回りで起こる出来事を素直に受け止めてしまう人物だ(※1)。信じていたものが覆されていく中で、梨菜の不安や戸惑いはどう変化していくのか。『ほん怖』を中学生時代の宿泊学習で友人たちと見た思い出があるという井上にとって、慣れ親しんだ番組への出演は特別な経験になるだろう。

 井上が本格的に演技の世界へ足を踏み入れたのは、2024年の『乃木坂46“5期生”版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』だった。Team MOONの月野うさぎ/セーラームーン役を演じ、歌やダンスだけでなく、セリフや身体を使った表現にも挑戦。そして2025年には、『スプリング!』(テレビ朝日系)で地上波ドラマ初出演にして初主演を果たした。同作で演じた逢坂碧は、大学受験に失敗し、思い描いていた将来が揺らぎ始めた高校生。真面目な優等生でありながら、周囲に対して素直になれない不器用さを持ち合わせている。アイドルとして見せる堂々とした姿とは対照的に、年相応の迷いやぎこちなさを感じさせる役柄だった。

 その後の俳優活動において大きな転機となったのが『豊臣兄弟!』だ。1600人以上が参加したオーディションを経て勝ち取った茶々役は、井上にとって初の大河ドラマ出演。物語の中でも重要な役割を担う人物であり、歴代の大河ドラマでもさまざまな俳優が演じてきた大役である。

 初登場時から印象的だったのは、その鋭い眼差しだ。秀吉への警戒心を隠そうとせず、相手を射抜くような視線で自身の意思を表現。声を荒らげずとも、目線や表情のわずかな動きによって感情を伝える芝居には、井上が持つ凛とした雰囲気が生かされており、思わず息を呑んでしまった。

 一方、これまでとは異なる魅力が発揮されたのが、『トイ・ストーリー5』である。井上はデジタルカメラのおもちゃ・スナッピーの日本版声優を担当。明るくおしゃべりなスナッピーは、井上自身とは性格が異なるキャラクターだ。劇中では、仲間たちの写真を撮りながら無邪気にはしゃぐ姿が印象的で、弾むような声や軽快なセリフ回しがキャラクターの愛らしさを引き立てており、持ち前の表現力を新たな形で発揮したといえる。

 さらに、11月6日公開の映画『GROTESQQQUE -グロテスク-』では、収録作『ノクターン~このグロテスクな夜に~』で純血のヴァンパイア・アヤメを演じるほか、2027年3月から5月にかけて東京・明治座で上演される『千と千尋の神隠し』に出演。橋本環奈や上白石萌音らが演じてきた千尋役に抜擢された。乃木坂46の5期生によるミュージカル『美少女戦士セーラームーン』以来の舞台出演であり、個人としては初めての舞台となる。これまで複数のキャストが演じる千尋を舞台で観てきたが、同じ役柄でありながら、演じる俳優によって印象が大きく異なるのが本作の面白いところだ。井上らしい千尋像を見られることに今からワクワクしている。

 こうした俳優業に加えて、乃木坂46では12月2日発売の43rdシングル『君ロス』で、4作目となる表題曲センターを務めることも発表された。井上は発表後に更新した公式ブログで、グループとしても個人としても多くの変化があった2026年を振り返り、外部での活動を通して得た経験や縁をグループの力にしていきたいという思いを綴っている(※2)。

 乃木坂46の活動で身につけた経験が俳優としての仕事につながり、そこで得たものを再びグループに持ち帰っていく。井上の言葉からは、個人として活動の幅を広げながらも、常に乃木坂46のことを考えている姿が伝わってくる。茶々や千尋といった大役を任される機会が増えていることも、これまで積み重ねてきた経験が着実に実を結んでいる証拠だろう。『ほん怖』で新たに挑むホラーというジャンルも含め、今後の俳優としての成長からますます目が離せない。

参照
※1. https://realsound.jp/movie/2026/10/post-2556692.html
※2. https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/104917

■放送情報
土曜プレミアム『ほんとにあった怖い話 秋の特別編2026』
フジテレビ系にて、10月31日(土) 21:00~23:10放送

『隣人』
出演:井上和(乃木坂46)
脚本:三宅隆太
演出:下畠優太(FILM)

出演:稲垣吾郎(ほん怖クラブリーダー)
原作:『ほんとにあった怖い話』『HONKOWA』(朝日新聞出版)
プロデュース:牧野正
プロデューサー:貞松瑠南、古郡真也(FILM)
制作・著作:フジテレビ
©フジテレビ
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