「Dolby Vision+Atmos」が日本初導入! シネマサンシャイン三郷が贈る新たな映画体験
シネマサンシャイン三郷(埼玉県三郷市)のプレミアムシアターBESTIA(シアター12)が、Dolby Vision+Atmos™を導入した「BESTIA IN Dolby Vision+Atmos™」として10月6日よりリニューアルオープン。それに先駆け、10月5日に内覧会が行われた。
佐々木興業が展開するシネマサンシャイン独自のプレミアムラージフォーマット(PLF)「BESTIA」と、ドルビーの先進的な映像・音響技術「Dolby Vision」および「Dolby Atmos」の統合は、日本国内初の試みとなる。10月6日のリニューアルオープンを前に行われた内覧会には、佐々木興業株式会社代表取締役社長の佐々木武彦氏、Dolby Japan株式会社シネマ&コンテンツソリューション部部長の尾崎卓也氏が登壇。導入に至る背景や「Dolby Cinema」との違い、そして本設備がもたらす新しい映画鑑賞体験の価値について語った。
劇場独自のプレミアムフォーマット「BESTIA」とドルビー最新技術の融合
「BESTIA(Best Immersive Audiovisual)」は、シネマサンシャインが「最高の没入型映像・音響体験」をコンセプトに展開してきたプレミアムシアターブランドだ。今回のリニューアルにより、従来のBESTIAが持つ大画面・臨場感あふれる環境に、ドルビーが誇る最高峰の映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術「Dolby Atmos」が同時に加わることとなった。
内覧会の冒頭、登壇した佐々木興業の佐々木氏は「これまでシネマサンシャイングループでは、ご家庭では得られない感動と興奮を最高の環境で楽しんでいただきたいという思いで、独自のプレミアムブランドBESTIAを含め、様々なプレミアムラージフォーマットを導入してまいりました。今回、Dolby Japan様との協力により、世界最高水準の体験をここシネマサンシャイン三郷のお客様にお届けできることを心から嬉しく思っております」と喜びを語った。
一方、Dolby Japanの尾崎氏は、現在の映画興行界におけるプレミアム体験の重要性に触れつつ、「今回の導入は単なる設備のアップグレードではありません。ご家庭でも高品質な映像や音が楽しめるようになった今、映画館で観る価値をどう提供していくかは世界中の映画館に共通するテーマです。優れた映像、没入感ある音響、そして劇場空間だからこそ生まれる特別な体験価値をさらに高めるための新しいチャレンジです」と強調した。
尾崎氏によると、Dolby VisionとDolby Atmosを兼ね備えたプレミアムスクリーンは世界的なトレンドとなっており、現在17カ国·311スクリーンに拡大しているという。また、ハリウッドの大作映画にとどまらず、日本の実写·アニメ作品や音楽ライブ、舞台などのODS(Other Digital Stuff)作品においても両フォーマットへの対応が進んでおり、過去5年間の世界興行収入上位50作品はすべてDolby Visionに対応、上位100作品中99作品がDolby Atmosに対応している実績が紹介された。
「Dolby Cinema」との決定的な違いとは?
映画ファンにとって最も気になる疑問の一つが、「従来のDolby Cinemaと何が違うのか」という点だろう。質疑応答およびインタビューにおいて、この点について明確な説明がなされた。
「BESTIA」は佐々木興業がデザイン・設計を手がける独自のプレミアムシアターブランドであるのに対し、「Dolby Cinema」はインテリアデザインやアプローチ空間を含めた劇場空間全体をドルビー側がトータルプロデュースするブランドである。
尾崎氏は両者の違いについて以下のように解説する。
「作品と使われているドルビーの技術(Dolby Vision、Dolby Atmos)および映写スペック(明るさやコントラスト比など)は全く共通しています。最もシンプルにお伝えすると、鑑賞できる作品や映像・音響のクオリティは同じでありながら、劇場のブランドと空間デザインが異なるということです。プレミアムな映画体験の形はひとつではありません。劇場ごとの個性を活かしながら、お客様に新しい選択肢を提供できることが今回の取り組みの大きな意義です」
また、佐々木氏も「Dolby Cinemaが素晴らしい設備であることは認識していましたが、我々の考えうる最高の劇場パッケージであるBESTIAに、今現状で最高峰と言える機材(Dolby Vision+Atmos)を組み込むことで、これまでのBESTIAを超える、より素晴らしい表現が可能になると確信しました」と語った。
実はこの構想、今から約3年前に米ラスベガスで開催されたシネマコン(映画興行界の国際見本市)にて、佐々木氏がドルビー側に直接アプローチしたことからスタートしたという。佐々木氏は「発表を見た瞬間に会場で尾崎さんを見つけて『なんとかこれをやらせてほしい』と真っ先に声をかけました」と裏話を明かした。