『サバ缶、宇宙へ行く』はなぜリアル? “水産学部出身者”が宇宙食開発の革新性を解説

 本作が描く"水産×宇宙食”の革新性は、最先端技術を駆使したからではない。高校生と教師、周囲の大人が、知恵を絞り、さまざまな工夫により水産業の特性を乗り越えながら、缶詰宇宙食を実現した点にこそ、革新性があるのだ。

 この奇跡のような実話を基にしたストーリーに、もう一人の主人公と言っても過言ではないJAXAの宇宙日本食開発担当・木島真(神木隆之介)はどのようにかかわるのだろうか。

 現時点では、高校生たちが見る夢をどこか冷めた目で見ている木島。木島自身が宇宙飛行士の夢に、まだ手が届いていないことも関係しているのだろう。

 『らんまん』(NHK総合)では瞳に希望を宿らせる表情が印象的だった神木が、木島役では夢や希望ではなく現実をクールな目で見つめるという真逆のスタンスをとっている。まだ何者でもない若狭水産高校のメンバーが不確実な未来にワクワクしている姿と責任ある社会人として確実性を重んじて仕事をする木島の姿が見事に対比されているのだ。

 木島は高校生の情熱を受け止めて、変わっていく役割なのだろう。高校生たちと共に夢を見た木島がどう変化するのか、神木がどのように演じるのかも楽しみだ。

 そろそろ朝野(北村匠海)と木島の対面の時が近そうだ。宇宙食認証の基準を作成する木島は、ある意味朝野の前に立ちはだかる壁となる。朝野と木島の対峙は、どんなシーンになるのだろう。

 共に月9初出演であり、今回が初共演でもある北村と神木の芝居は、奇跡の実話を私たちにどのように伝えてくれるのか。

参照
※1. https://humans-in-space.jaxa.jp/life/food-in-space/japanese-food/
※2. https://www.fklab.fukui.fukui.jp/kougi/foip/example/reserch/no099-04.pdf

■放送情報
『サバ缶、宇宙へ行く』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:北村匠海、出口夏希、黒崎煌代、八嶋智人、三宅弘城、村川絵梨、佐戸井けん太、熊切あさ美、吉本実由、ソニン、迫田孝也、鈴木浩介、荒川良々、神木隆之介、井上芳雄(語り)ほか
原案:『さばの缶づめ、宇宙へいく』(小坂康之、林公代/イースト・プレス)
脚本:徳永友一
音楽:眞鍋昭大
主題歌:Vaundy『イデアが溢れて眠れない』(SDR/Sony Music Entertainment)
演出:鈴木雅之、西岡和宏、髙橋洋人
プロデュース:石井浩二
プロデューサー:野田悠介、中沢晋
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:フジテレビジョン
©︎フジテレビ
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