横浜流星、『名探偵コナン』で示した声優としてのポテンシャル “演じ分けの巧さ”が光る

 横浜にとってアニメ声優への挑戦は今回が初とのことだが、とてもそうとは思えないほど完成度が高く、SNS上のファンからは「本業レベルの上手さだった」「まったく違和感なかった」と絶賛する声が上がっている。

 なお、スター性の強さで注目を浴びがちな横浜だが、近年の出演作では幅の広い役柄に挑戦中。そこで明らかとなってきたのは、横浜が我を出すタイプの役者というより、いろいろなキャラクターを器用に演じ分けるタイプの役者ということだ。

『国宝』©吉田修一/朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会

 たとえば映画『国宝』では、女形の歌舞伎役者という難しい役を自身に憑依させるような気迫で演じてみせたことが記憶に新しい。

 また『嘘喰い』では裏の世界で無双する天才ギャンブラーの斑目貘役、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』ではエネルギーに満ちた“江戸のメディア王”蔦屋重三郎役と、まったく異なるキャラクターを演じている。

 今回『ハイウェイの堕天使』では“30代のエンジニア”という人物像を的確に表現しているが、それも横浜の役者としての器用さを証明しているのではないだろうか。

 とはいえ、実写作品の役者とアニメの声優では同じ演技でも勝手が大きく異なるもの。横浜も最初は苦戦を強いられたらしく、一度目のアフレコで満足できず、再収録を申し出たという。しかも二度目のアフレコではコナン役の高山みなみからマンツーマンで技術面のアドバイスを受け、そこで声優としてのノウハウを習得したようだ。(※)

 これ以上ないほど恵まれた環境で、声優としてのデビューを飾った横浜。今後は声の仕事でも活躍し、さらに役者としての幅を広げていくことを期待したい。

参照
※ https://www.toho.co.jp/movie/news/conan-movie-2026_20260404

■公開情報
『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』
全国公開中
キャスト:高山みなみ(江戸川コナン役)、山崎和佳奈(毛利蘭役)、小山力也(毛利小五郎役)、沢城みゆき(萩原千速役)、三木眞一郎(萩原研二役)、神奈延年(松田陣平役)
スペシャルゲスト:横浜流星、畑芽育
原作:青山剛昌
監督:蓮井隆弘
脚本:大倉崇裕
音楽:菅野祐悟
主題歌:MISIA「ラストダンスあなたと」(Sony Music Labels Inc.)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント
製作:小学館/読売テレビ/日本テレビ/ShoPro/東宝/トムス・エンタテインメント
配給:東宝
©2026 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

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