『失恋カルタ』に『多すぎる恋と殺人』も 西垣匠、連ドラ初主演で2026年は飛躍の年に
ピース・又吉直樹の朗読会で詠む“カルタの句”から着想を得たドラマ『失恋カルタ』(MBS・TBS)の放送が始まった。主人公は、三者三様の悩みを抱えた3人の若者たち。恋愛が長続きしないバリキャリOL・千波を梅澤美波(乃木坂46)、恋する友人たちを冷ややかに見つめる玩具メーカー社員・彩世を加藤小夏、同性のパートナーがいるフリーライター・光を西垣匠が演じている。
実は、本作が連続ドラマ初主演の西垣は、同クールで放送中の『多すぎる恋と殺人』(日本テレビ系)にも出演する。こちらは、GLドラマ『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』(MBS)で、一躍“メロい”の称号をほしいままにした森カンナの主演作。恋に奔放な女刑事・谷崎真奈美(森カンナ)と関係を持った男性たちが次々に殺害されるという大胆な設定なのだが、西垣演じる後輩刑事の黒岩もまた、彼女に片思いしているとか。
西垣の活躍は、いまに始まったことではない。2025年には、佐藤勝利(timelesz)と髙石あかりのW主演作『アポロの歌』(MBS・TBS)など、7本のドラマと2本の映画に出演。今年も『ほどなく、お別れです』をはじめ、3本の映画が公開される。『ゼクシィ』のCMボーイ起用や、『正直不動産ミネルヴァ Special』(NHK BS)といった人気シリーズへの参加も含め、若手俳優を代表する存在として起用されるケースも多い。まさに「注目作に西垣あり」といっても過言ではないだろう。
振り返ってみると、彼の俳優デビューは、和山やま原作の人気漫画をドラマ化した『夢中さ、きみに。』(2021年/MBS・TBS)だった。『ザ・ロイヤルファミリー』(TBS系)やアニメ『違国日記』を手がけた喜安浩平が脚本を、『アンナチュラル』(TBS系)、『MIU404』(TBS系)の塚原あゆ子が演出に参加するなど、深夜帯にしてはかなり贅沢な布陣でつくられた一作である。主演の大西流星(なにわ男子)をはじめ、もう一人の主人公を演じた高橋文哉、福本莉子、坂東龍汰、河合優実、伊藤万理華といった、いまの映像界を牽引する若手俳優たちが顔を揃えていたことでも知られる。
筆者が西垣を認識したのは、同年放送の『ドラゴン桜 第2シリーズ』(TBS系)だろうか。落ちこぼれの生徒たちが東大合格を目指すなかで、西垣が演じたのは、東大専科よりもさらに輪をかけた問題児・岩井。丸坊主に眉毛全剃りという強烈なビジュアルで、序盤こそは桜木(阿部寛)と敵対していたものの、回を重ねるごとに不思議と愛着が湧いてくるマスコット的な存在だった。しかし、岩井の役柄とは裏腹に、西垣本人は慶應義塾大学法学部卒(しかもミスター慶應!)だと知り、とても驚かされた記憶がある。