津田篤宏&ひょうろくはなぜ役者として成功? 『水ダウ』などの“ドッキリ”が育む演技力
ひょうろくも人気作に出演。NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』では、おどおどし、色仕掛けされる松前廣年役、三谷幸喜脚本の『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』(フジテレビ系)では、ジャズ喫茶の店員役としてレギュラー出演を果たした。
ひょうろく、『べらぼう』出演を振り返る 福原遥とのシーンは「(心臓が)バクバクバクバク」
毎週日曜に放送されているNHK大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の出演を終えたひょうろくよりコメントが寄せられた。 本…俳優の多くは、幅広く役を演じるため、固定したパブリックイメージを避ける傾向にある。しかし、2人はドッキリによってそれぞれのイメージが色濃くなった。キャスティングをする際も、ピンポイントで「この役に合うんじゃないか」「ドラマでこんな役を作ろう」という流れが生まれやすいのではないか、と感じる。
むろん、津田もひょうろくもドッキリ企画に挑む際、役を演じているわけではない。だが、極限状態で露呈するリアクションや表情は、図らずもドラマ制作陣に向けたプレゼンとなり、(知らぬ間に)培われた表現力が俳優業でも開花する、という循環が生まれているようだ。人間性が露わになる長時間のドッキリが、番組の面白さ、企画の面白さ、芸人の面白さを伝えるだけでなく、俳優を見出す側面もある、ということなのだろう。つまり、ドッキリ内で「無意識のオーディション」が行われている、ということなのだ。
たとえば、『水ダウ』が調査した「ドッキリにかけられた芸能人ランキング」で2021年のドッキリ王に輝いたおいでやす小田は、芸人だけでなく、俳優としても活躍中。叫ぶツッコミが印象的な彼だが、ドッキリで垣間見える“良い人すぎる人柄”にも注目が集まった。ほかの要因もあるだろうが、ドッキリを含むバラエティ番組での活躍もあって、ドラマにも多く呼ばれるようになったのだろう。津田やひょうろくもこの流れに近い。
今後、ドッキリで話題となった芸人が、ドラマ出演する流れは起きるのだろうか。
まだドラマの出演本数的には少ないが、『水ダウ』の「プロポーズした彼女の実家がどんなにヤバくてももう引き返せない説」にて、そのリアクションで笑いを巻き起こした酒井貴士(ザ・マミィ)は、もともと演技力が高く、幅広い役を演じられそう。なお、酒井は2022、2023年のドッキリランキング1位である。
そして、2024年と2025年のドッキリランキングで1位となった高野正成(きしたかの)は、同じく『水ダウ』の「ドッキリの仕掛け人、モニタリング中にターゲットのエグい秘密知っちゃっても一旦は見て見ぬフリする説」が印象深い。後輩が楽屋泥棒をする姿に本気で悲しみ、本気で怒り、本気で絶望する姿が話題を呼んだが、そんな高野もドラマには数本出演している。バラエティ色が強い彼だが、今後「怒っているキャラクター」や「イライラしているキャラクター」など、ピンポイントでオファーがあってもよさそうだ。
津田とひょうろくは、これからもバラエティやコマーシャルだけではなく、ドラマのスパイス役として、キーパーソンとして重宝されるだろう。そんな2人のように、ドッキリ発の“芸人俳優”が増えるのだろうか。引き続き、注目していきたい。