『おコメの女』松嶋菜々子率いるザッコクが崖っぷちに “直哉”勝村政信が本性を見せる
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』(テレビ朝日系)第8話は、ザッコクに突きつけられた“解体”という宣告と、鷹羽家の埋蔵金の実体が現実味を帯び、物語が一気に最終局面へと動き出した。
東京国税局資料調査課(コメ)の一部署に過ぎないザッコクだが、正子(松嶋菜々子)たちが踏み込んだのは、選挙期間中の鷹羽(灰島)直哉(勝村政信)への訪問や、鷹羽家の裏金疑惑といった政治のど真ん中だった。その結果、政界の大物たちの逆鱗に触れ、上司の麦谷(戸次重幸)から部署解体を告げられる。麦谷の言葉は現実的だが、正子は自らの正義を信じてやまない。政治家への「“使い道はいつも不透明”“妥当性はゼロ”。まるで正しくない」という正子の言葉が重くのしかかる。
解体までのタイムリミットは1カ月。その間に鷹羽家の裏金の証拠を掴み、最後まで職務を全うする。追い詰められたときほど、チームの結束は強まるというものだ。そんな中、突破口をもたらすのは元経済産業大臣の宗一郎(千葉雄大)だ。心を入れ替え、まっとうに生きると誓った宗一郎は、鷹羽家の実家の祠の近くに蔵があり、そこに代々の隠し財産、いわば“埋蔵金”があるのではないかと語る。
そこで正子と宗一郎は新潟へ向かう。祠の近くの蔵は異様な空気をまとい、いかにも何かが眠っていそうな場所だが、中にあったのは空の木箱だけ。肩透かしのような展開かと思いきや、宗一郎の姉・澄子(凰稀かなめ)が現れる。しかし、澄子も埋蔵金の場所はわからないらしい。本当の蔵の場所は正子の父・田次(寺尾聰)だけが知っていた。その場所は山奥でも屋敷でもなく、さとやま信用組合だった。政治家一族の裏金づくりに加担するさとやま信用組合の理事長・蔵之介(井上順)と、田次は裏でつながっていたのだ。田次がかつて錦之助(小野武彦)を庇った背景にも、現金で動く裏金の存在があったが、ここで全てがつながった。
一方で直哉の本性もあらわになる。埋蔵金が実在し、それが自らの手に渡る可能性を知った瞬間、態度は一変する。田次をも駒のように扱い、鷹羽家の乗っ取りを現実的な計画として進め始める。大物議員への賄賂、そして選挙戦での躍進。1年生議員ながら、直哉は着実に権力の階段を上っていく。その冷酷さは、涙の会見との落差によってより際立つ。
終盤、正子のもとに届いた亡き母名義の口座解約通知が新たな疑念を呼ぶ。30年前に他界した母の口座が今になって動くという事実。死者の名義を利用した資金移動の可能性が浮かび上がる。裏金の闇は、現在だけでなく過去にまで根を張っているのかもしれない。
ザッコクは解体の瀬戸際に立ちながらも再び結束する。作久子(大地真央)、優香(長濱ねる)、古町(高橋克実)は覚悟を決め、麦谷もまた自らの一存で調査継続を許可する。嫌な上司に見えていた麦谷が、最後に正義に寄り添う姿が印象的だ。そして、財務省への内示が出た耕一(佐野勇斗)はザッコクからは裏切り者扱いをされていたが、これは全て耕一の策略でもあった。金融庁の役人の懐に入り込んで、さとやま信用組合の調査対象口座リストへアクセスする導線を作っていた。だが、ザッコクは一斉に口座の名義人を追うが、持ち主はすでに亡くなり、口座は解約済み。相手は先手を打っている。簡単には尻尾を掴ませない。
最終回を前に、盤面は最悪の形で整った。しかし同時に、逆転の芽もまた、確かに残されている。正子たちが追うのは金の流れだけではない。権力が正義をねじ曲げる瞬間そのものだ。正子たちザッコクは政治家の不正を暴けるのか。それとも権力の論理にのみ込まれてしまうのか。決着の瞬間は、もう目前だ。
主人公・米田正子が、なかなか手を出せない“厄介な”事案を扱う複雑国税事案処理室、通称“ザッコク”を創設し、個性派揃いのメンバーとともに事案と向き合っていく。
■放送情報
木曜ドラマ『おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:松嶋菜々子、佐野勇斗、長濱ねる、千葉雄大、高橋克実、戸次重幸、大地真央、寺尾聰
脚本:『g.O.A .T』
演出:田村直己(テレビ朝日)、楢木野礼、塚本連平
ゼネラルプロデューサー:服部宣之(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、木曽貴美子(MMJ)、小路美智子(MMJ)
音楽:村松崇継
制作協力:MMJ
制作著作:テレビ朝日
©テレビ朝日
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