『豊臣兄弟!』第6回は「仲野太賀の芝居を見る回」 制作統括によるキャスティング秘話も

主人公・秀長がいない最終回にはならない

――今後、注目してほしい登場人物はいますか?

松川:菅田将暉さんが演じる竹中半兵衛は面白いキャラクターになっているので、ぜひ注目してほしいです。高橋努さんが演じる蜂須賀正勝もいい味を出しています。蜂須賀正勝は過去に大仁田厚さんなど、レスラー的な肉体派の人が務めてきたのですが、高橋さんは独特の哀愁があり、人間味に溢れていて素晴らしいです。毎話新しいキャラクターが出てきて、魅力を発揮してくれているので、おかげさまで視聴者のみなさんから『豊臣兄弟!』は「王道の戦国大河」と言っていただいています。期待されていることは裏切りたくないので、有名武将は期待通りの活躍をしてもらおうと思っていて。ちょっと尺が足りないくらいに充実していますし、このドラマはキャラクター勝負だとも思いますね。

――人気キャラの森乱は市川團子さんが演じることが発表されています。

松川:キャスティングのことで言うと、全体的に若い世代の力を感じます。信長役は覚悟を持って小栗旬さんをキャスティングしました。大トメは小栗さんの信長ですが、小栗さんは『鎌倉殿の13人』(2022年)で主演をやられていて大俳優ではあるんですけど、大御所という年齢ではない。キャスティングにあたっては史実上の実年齢差というのをかなり意識していまして、信長は秀吉の3つ上で、実は同世代なんですよね。これから秀長と秀吉の兄弟が40代とかになったときに、下の世代が出てくる。その時に実年齢が逆転しているとちょっと違うなと思い、20代の俳優の方々が多く出演するようにしました。去年の1月に大規模な若手オーディションを行い、そこでキャスティングした方々が現場に入っているという状況です。『豊臣兄弟!』での大河初出演を土台に、さらに上のステージにステップアップしてほしいなという期待を込めて、現場は若い力で溢れていますね。

――史実では秀長が秀吉より先に亡くなってしまうわけですけれども、ドラマでは没後の出来事についても描かれるのでしょうか?

松川:最低限言えることは、主人公がいない回というのは絶対にないですし、最終回のどこかで秀長が亡くなります。最終回の前半で秀長が亡くなって、後半で後日談をやることはあり得るかもしれませんが、それは点描的なものになるだろうと思います。少なからず最終回前に秀長が死んで、秀吉だけで最終回をやるということはないです。

――脚本は八津弘幸さんのほかに、脚本協力として片桐正博さんが入っています。

松川:脚本協力として入ってもらってもう1年が経ち、このまま最後まで伴走してもらおうと思っています。八津さんがシナリオライターとしてまだ駆け出しの頃からの仕事仲間らしいんです。八津さんがアイデアに詰まった時にアドバイスをもらったりするような近い関係性で、片桐さん自身は自分を秀長だとおっしゃってます。大河ドラマは歴史の勉強もしながらシナリオを書いていかなきゃいけないので、片桐さんが時代考証の先生と話し合って、史実をどんどん吸収し八津さんにアドバイスをするような役割分担をされているみたいですけど、実情は2人にしか分からないかもしれません。秀吉の前半生は本当に史実が残っていなくてそこはオリジナルなんですけど、後半生になるにしたがってどんどん明らかな史実が出てくるので、そこは守らなければいけない。前半のオリジナリティを発揮して自由に羽を伸ばしてやっている時期からはちょっと状況が変わってきます。史実が明確になってくるそのルールのなかでどういった遊びができるかということになっていくので、片桐さんのサポートが大事になってくるかなと思います。

■放送情報
大河ドラマ『豊臣兄弟!』
NHK総合にて、毎週日曜20:00〜放送/毎週土曜13:05〜再放送
NHK BSにて、毎週日曜18:00〜放送
NHK BSP4Kにて、毎週日曜12:15〜放送/毎週日曜18:00〜再放送
出演:仲野太賀、池松壮亮、吉岡里帆、浜辺美波、白石聖、坂井真紀、宮澤エマ、倉沢杏菜
大東駿介、松下洸平、中島歩、要潤、山口馬木也、宮﨑あおい、小栗旬ほか
語り:安藤サクラ
脚本:八津弘幸
制作統括:松川博敬、堀内裕介
演出:渡邊良雄、渡辺哲也、田中正
音楽:木村秀彬
時代考証:黒田基樹、柴裕之
プロデューサー:高橋優香子、舟橋哲男、吉岡和彦(展開・プロモーション)、国友茜(広報)
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.web.nhk/tv/pl/series-tep-P52L88MYXY
公式X(旧Twitter):@nhk_toyotomi
公式Instagram:@nhk_toyotomi

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