津田健次郎、本物の競馬記者に取材も 『ザ・ロイヤルファミリー』平良の役作りを明かす

 TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』に出演中の津田健次郎のインタビューコメントが公開された。

 本作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真の同名小説『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)を原作とした、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。

 津田が演じるのは、「東日スポーツ」の競馬記者・平良恒明。山王耕造(佐藤浩市)の良き理解者であり、競馬を知らない栗須(妻夫木聡)の良きアドバイザーとして、チームロイヤルと“近すぎず遠すぎず”の距離感で関わる役どころだ。

 津田は平良について、「とにかく競馬が好きで、それがそのまま職業となって、ベテラン記者になった今でも競馬を愛し続けている」と分析。自身も「映画が好きでこの世界に入ってきた」という共通点を見つけ、役作りに活かしたという。

 役作りでは、本物の競馬記者に取材を行い、「ノートパソコンはあまり使わない」「紙のメモ帳と資料の入った大きなファイルを持っている」といったディテールを取り入れた。「今の時代は資料もタブレットに入れれば事足りそうですが、あえてアナログにされている。細かいところではありますが、できるだけ役に反映できれば」とこだわりを明かした。

 11月23日放送の第7話では、平良による新聞連載がスタート。津田は「チームロイヤルの面々って、人間も馬もいわゆるエリートではない。どちらかと言えば“敗者復活の物語”だなと思っていて」と物語を俯瞰し、「平良自身もジャーナリストとしての王道ではない。でも、そこの良さみたいなものを、連載のエピソードを通して劇中でも上手く乗せていければ」と語った。

 また、今回が初共演となる主演の妻夫木聡については、「穏やかで温かい方で、その温かい人柄が栗須という役とシンクロしていく感じ」と印象を語り、「現場でも非常にお世話になってます」と感謝を述べた。

 最後に、物語が終盤戦へ突入することについて、「今度は耕一(目黒蓮)がその若さ故の視野の狭さや、コミュニケーション力の未熟さなどから、結構苦しいターンに入っていく感じですが、どうしてもそういった苦しいターンは必要というか。視聴者の皆さんも耕一やチームロイヤルのジタバタを一緒に体験していただけたら」と呼びかけた。

津田健次郎(平良恒明役)コメント

平良の役作りについて

平良はとにかく競馬が好きで、それがそのまま職業となって、ベテラン記者になった今でも競馬を愛し続けている。その部分が、平良を演じる上で肝になると思ったんです。
劇中ではチームロイヤルに肩入れするなど、かなり私情も入れまくっている一面もありますが(笑)、それも競馬を愛するが故なのかな…」と考え、「僕は僕で、映画が好きでこの世界に入ってきた。そういう共通項のようなものを見つけるところからスタートした感じです。
美浦のトレーニングセンターで、ドラマの撮影と天皇賞(秋)の記者会見がたまたま同じ日にあり、本物の競馬記者の方々がズラッといらっしゃったんです。ちょうどいい機会かなと思って、いろいろな方にお話を伺いました。

競馬記者・平良が綴る“敗者復活の物語”

チームロイヤルの面々って、人間も馬もいわゆるエリートではないじゃないですか。耕一、そしてファミリーやホープも、馬主としてもサラブレッドとしても、決して“王道”的な立ち位置ではない。なので、どちらかと言えば“敗者復活の物語”だなと思っていて。
もちろん平良自身も、記者として大手新聞社で社説を書くような記者ではなく、競馬への深い愛情から今でも競馬記者をやっているという、ジャーナリストとしての王道ではないと言いますか。でも、そこの良さみたいなものを、連載のエピソードを通して劇中でも上手く乗せていければいいなと思っています。

『ザ・ロイヤルファミリー』の反響と“熱量”

放送が始まる前から『出るんだね』とか『めちゃくちゃ楽しみにしてます!』といった声を頂いていました。先日も東京競馬場で開催中(11月30日(日)まで)の『ザ・ロイヤルファミリー特別展見ました!』みたいな写真が送られてきたり(笑)。馬好きな方からはもちろん、競馬を知らない方々からも反響をいただいているので、皆さんすごく楽しく見ていただいているみたいで、本当に嬉しいなと思っています。
この作品には競馬に関わる人々だけではなく、登場するそれぞれの人に、自分の人生を生き抜いていこうとする、熱量みたいなものがあると思うんです。そこに見てくださる皆さんも惹かれていくのかなと。ただ、平良に関してはもちろん熱量はあるんですけれども、記者という少し皆さんとは違う立ち位置なので、表にはあまり出さずに記事にぶつけているんです。

初共演の妻夫木聡について

妻夫木さんとはこれまで同じ作品への出演はありましたが、現場でご一緒するのは今回が初めてなのですごく嬉しいです。穏やかで温かい方で、その温かい人柄が栗須という役とシンクロしていく感じと言いますか。現場でも非常にお世話になってます。
父親である耕造も、これまで苦しいターンがたくさんあったと思いますが、今度は耕一がその若さ故の視野の狭さや、コミュニケーション力の未熟さなどから、結構苦しいターンに入っていく感じですが、どうしてもそういった苦しいターンは必要というか。視聴者の皆さんも耕一やチームロイヤルのジタバタを一緒に体験していただけたらと思っています(笑)。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』

早見和真の同名小説をドラマ化。税理士としての挫折を味わい希望を見出せなくなってしまった主人公の人生が、馬主である山王耕造との出会いにより大きく動き出していく。

■放送情報
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:妻夫木聡、目黒蓮、松本若菜、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠、木場勝己、中川大志、関水渚、市原匠悟、長内映里香、秋山寛貴(ハナコ)、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹、佐藤浩市
原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)
脚本:喜安浩平
音楽:横山克
主題歌:玉置浩二「ファンファーレ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
演出:塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
編成:佐久間晃嗣、中野翔貴
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/
公式X(旧Twitter):@royalfamily_tbs
公式Instagram:royalfamily_tbs
公式TikTok:@royalfamily_tbs

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