バカリズム「芸人が朝ドラの脚本を書く現象が面白い」 『巡るスワン』は“日常”の朝ドラに
バカリズムに脚本のオファーが届いたのは2024年の夏前。芸人としてバラエティ番組に出演するなど多忙を極めるバカリズムは長期間にわたって朝ドラの脚本を執筆することは厳しいのではないかという話も事務所との打ち合わせの中であったそうだが、「なかなかこんなチャンスはないですし、僕にオファーが来ること自体、そして芸人が朝ドラの脚本を書くっていう現象が面白いと思って」とオファーを承諾するまでを振り返る。設定に関しては制作統括の桑野と20から30個ほどのアイデアを出しながら、半年間という期間も考慮して最終的に日常を描こう、というふうに着地したという。年末年始は休みを取って、執筆は年明けからを予定。気をつけたいことは「締め切り厳守」と、演者側の経験もあるバカリズムならではの視点でコメントしていた。
森田が演じる主人公は、社会人として常識を持ち、休日には友人と愚痴をこぼしてストレス発散する、どこにでもいそうな20代後半の女性警察官。モデルはおらず、オリジナルのキャラクターとなる。制作統括の桑野は、「生活安全課の日常と同時に、ヒロインのプライベートとしての日常。友人とか兄弟、家族の日常なども描いていこうと思っておりますし、そういった意味で今回の朝ドラは“日常”というのが一つのキーワードになるのかなと思っております」と述べる。バカリズム作品ではタイムリープ、宇宙人といったSFの要素に目がいきがちだが、「その中にある日常を面白く描いていらっしゃって、朝ドラという枠と非常にマッチングがいいんじゃないのかな、と私なりに考えてオファーをさせていただきました」とバカリズムにオファーした理由を明かしていた。
『巡るスワン』は2026年秋にクランクイン予定、2027年春より放送となる。
■放送情報
2027年度前期 NHK連続テレビ小説『巡るスワン』
NHK総合にて、2027年春~放送
NHK ONEにて配信予定
出演:森田望智
作:バカリズム
制作統括:桑野智宏
プロデューサー:舩田遼介
演出:吉田照幸ほか