チャン・ソンボム&監督からメッセージも 『ただ、やるべきことを』予告編&場面写真公開

 2026年1月17日よりユーロスペースほかで全国順次公開される韓国映画『ただ、やるべきことを』の予告編と場面写真が公開された。

 本作は、2016年に起こった、パク・クネ大統領の退陣を求める大規模な「ろうそくデモ」の最中、世界的不況により多くのリストラと廃業に見舞われていた造船業を舞台に、リストラで従業員を解雇しなければならない人事チームの社員たち、それぞれの決断をリアルに描いた人間ドラマ。

 『JSA』『建築学概論』などの制作会社ミョンフィルムが未来の韓国映画をリードする映画人育成を目的として設立したミョンフィルムラボ6期のパク・ホンジュン監督の長編デビュー作品となる本作は、造船会社の人事で働いた経験を基に、職業上の義務と個人的感情の間で板挟みになる労働者の心理を深い視点で描き、釜山国際映画祭では“今年の俳優賞”と韓国映画監督組合プラスM賞をダブル受賞したほか、ソウル独立映画祭、釜山独立映画祭の主要賞を受賞した。

 パク・ホンジュン監督は「私の映画を日本の観客の皆様にご紹介できることを大変嬉しく思うと同時に、強い責任を感じています」と語り、「リストラのプロセスを取り巻く様々な層の人物を通じて、私たちの時代の労働環境の本質についての物語を観客の皆さんと共有したい」と作品に込めた思いを明かした。

 また、主演を務めたチャン・ソンボムは、「寒さに震えながら釜山で撮影をしていたことを今でも鮮明に覚えています。映画が終わった後に残る考えや感情は、完全に皆さんだけのものですので、自由に楽しんでいただければと思います」とメッセージを寄せた。

映画『ただ、やるべきことを』予告

 公開された予告編には、組織の一員として「やるべきこと」、ひとりの人間として「やるべきこと」、ふたつの感情をぶつけ合い、迷いながらも働く人々が映し出されている。

コメント

チャン・ソンボム(主演)

『ただ、やるべきことを』が日本でも公開されることになり、大変光栄に存じます。私たちの映画がどのように受け止めてもらえるのかとても楽しみです。寒さに震えながら釜山で撮影をしていたことを今でも鮮明に覚えています。映画が終わった後に残る考えや感情は、完全に皆さんだけのものですので、自由に楽しんでいただければと思います。

パク・ホンジュン(監督)

私の映画を日本の観客の皆様にご紹介できることを大変嬉しく思うと同時に、強い責任を感じています。この作品は、私が韓国の造船所の人事チームで働きながら直接経験した話を基に製作しました。
労働問題を扱う多くの物語は、主にリストラの直接的な被害者が会社を相手に戦う形で描かれてきました。では、リストラの実行者として、ただ自分のやるべきことを行う人事チームの労働者は、果たしてどのような姿なのだろうか。リストラのプロセスを取り巻く様々な層の人物を通じて、私たちの時代の労働環境の本質についての物語を観客の皆さんと共有したい。

■公開情報
『ただ、やるべきことを』
2026年1月17日(土)ユーロスペースほかで全国順次公開
出演:チャン・ソンボム、ソ・ソッキュ、キム・ドヨン、キム・ヨンウン、チャン・リウ、イ・ノア、カン・ジュサン、キム・ナムヒ
監督・脚本:パク・ホンジュン
製作:映画会社ナルン、ミョンフィルムラボ
配給:太秦
2023年/韓国/101分/アメリカンビスタ/5.1ch/DCP/日本語字幕:田中三紗子
©Nareun Cinema / Myung Films Lab.
公式サイト:https://worktodo-film.com
公式X(旧Twitter):@worktodo0117

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