松金よね子、『風、薫る』出演 朝ドラは「共同体=“家族”のよう」
2026年度前期(東京制作)NHK連続テレビ小説『風、薫る』に松金よね子が出演することが発表された。
朝ドラ第114作目となる本作は、医療看護の世界に新たな風を起こした大関和と鈴木雅の2人のトレインドナースをモチーフに描くバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した2人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になって、まだ見ぬ世界を切り拓いていく。
主人公・一ノ瀬りんを見上愛、“最強のバディ”となるもう1人の主人公・大家直美を上坂樹里が演じる。
脚本は、『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)の吉澤智子が担当する。
松金は、直美(上坂樹里)が住む長屋の隣人・大家トヨを演じる。
松金よね子(大家トヨ役)コメント
『風、薫る』出演への意気込み
連続テレビ小説は、長い期間をとても多くのスタッフとキャストが関わって創られていくわけで、その関係は“仕事仲間”というよりは、共同体=“家族”のようだと感じたりもする。私の役は、家族のような濃い関係ではなくて、さしずめ“近所のオバちゃん”といった関係になるのだろうか?あ!それは確かにそうでした。私の役は、直美さんの近所のオバちゃんの役なのです。皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
連続テレビ小説への出演
37年前「ノンちゃんの夢」に出演したとき、忘れられない思い出があります。その日私は、撮影終了後、ミック・ジャガーのコンサートで大阪城ホールへ向かう予定でした。しかしその日の収録は難航し、時間は過ぎていくばかり。このままでは間に合わない……思い詰めた私は、大先輩の女優さんに思いのたけを吐露していました。すると彼女は「まきましょう!行かせてあげましょうよ」と出演者に呼びかけてくださり、撮影はスピードを上げて予定通り終了。私は無事に大阪のコンサートへ。本当にお世話になりました。あらためて感謝申し上げます。
看護との接点・思い出
36歳のとき卵巣嚢腫の手術をしました。初めての開腹手術の後、病理検査の結果によっては再度の手術が必要だと言われ、入院期間は2週間以上になりました。毎日が不安で心細く、術後の痛みも続き、憂鬱な入院生活の中で、看護師さんたちの優しい心づかいに励まされました。いつも明るく笑顔が素敵な人たちで、とても癒されました。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、2026年春~放送
出演:見上愛、上坂樹里
作:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春 橋本万葉ほか
写真提供=NHK