前作とは全く別物? 橋本環奈主演『カラダ探し THE LAST NIGHT』がとにかくぶっ飛んでる

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、遊園地といえば「宝塚ファミリーランド」な宮川が『カラダ探し THE LAST NIGHT』をプッシュします。

『カラダ探し THE LAST NIGHT』

 『IT/イット』シリーズや『死霊館』シリーズ、『シャイニング』など数々のホラー映画を生んできたワーナー・ブラザースが初の日本映画ホラープロジェクトとして制作し、2022年に公開された“ループ型ホラー”『カラダ探し』。興行収入11.8億円のスマッシュヒットを記録し、その年のホラー映画No.1興行収入を達成した。

 ヒットを受けて制作された3年ぶりの新作『カラダ探し THE LAST NIGHT』は、前作のラストから直接繋がり、その3年後が描かれる。森崎明日香役で主演を務める橋本環奈と伊勢高広役の眞栄田郷敦は続投しつつ、新キャストとして、櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明が登場。前作から神尾楓珠と醍醐虎汰朗がカメオ的に出演しているのも、ファンにとっては嬉しいサプライズだろう。

 “カラダ探し”とは、“赤い人”と呼ばれる全身血だらけの少女から逃げながら、バラバラになった体のパーツを探し出し、すべて見つけるまで同じ日が繰り返す恐怖のループ。そんな“カラダ探し”に巻き込まれた人たちの戦いが描かれる。

 もちろんこの設定は引き継がれているものの、『カラダ探し THE LAST NIGHT』は前作『カラダ探し』とは全く別物。なんと、主人公の明日香(橋本環奈)がほとんど出てこない。前作のラストで“カラダ探し”を終わらせた明日香と高広だったが、なんと明日香がこの世から消えてしまう。そして舞台は3年後へ。新たに“カラダ探し”に巻き込まれてしまった高校生たちの前に、恋心を寄せる明日香を3年間探し続けていた高広が現れ、明日香を救い出すために再び“カラダ探し”に挑む。

 舞台も前作の高校から遊園地へとスケールアップ。まさにジェットコースターのような展開で物語が進んでいくのだが、とにかく明日香が出てこない……(この世から消えてしまっているのでそりゃそうなのだが)。そして、明日香が出てくるパートには、木村佳乃演じる“謎のおんな”が登場。この“謎のおんな”がとにかくヤバすぎる。木村佳乃の怪演だけでもこの映画を観る価値があるかもしれない。

 相変わらず“赤い人”は普通に怖いし、血の量も半端ない。いろいろぶっ飛んでいるのだが、そのぶっ飛び具合が今の若い世代にウケるのかもしれない。

 興行次第ではさらなるシリーズ化もありそうなので、『カラダ探し THE LAST NIGHT』のヒットに期待したい。

■公開情報
『カラダ探し THE LAST NIGHT』
全国公開中
出演:橋本環奈、眞栄田郷敦、櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明、木村佳乃
原作(小説):ウェルザード(エブリスタ)
関連書籍(漫画):ウェルザード(原作)/村瀬克俊(漫画)(集英社/少年ジャンプ+) 
監督:羽住英一郎
脚本:土城温美、原祐樹
音楽:菅野祐悟
主題歌:Stray Kids「Parade」(Sony Music Labels Inc.)
挿入歌:ヤバイTシャツ屋さん「Searching for Tank-top」(ユニバーサルシグマ/BADASS)
制作プロダクション:ROBOT
配給:ワーナー・ブラザース映画
©2025「カラダ探し THE LAST NIGHT」製作委員会
公式サイト:karadasagashi.jp
公式X(旧Twitter):@karadasagashi_m
公式Instagram:@karadasagashi_movie
公式TikTok:@karadasagashi_movie

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