『さよならはスローボールで』本予告公開 草野球を愛するピエール瀧がナレーションを担当

 10月17日に公開される映画『さよならはスローボールで』の本予告が公開された。

 本作は、 終わりゆく中年の青春を切り取った脱力系ベースボールムービー。取り壊しの決まった野球場で地元の草野球チームが最後の試合を行う姿を描く。

 監督を務めたのは、本作が長編デビュー作となった新鋭カーソン・ランド。制作は監督も所属するロサンゼルスを拠点とした映画製作コレクティブ“オムネス・フィルムズ”が務めた。「現代映画の空白を埋めること」をミッションとし、第77回カンヌ国際映画祭では本作を含む2作品が出品されるなど、独創的な映画作りで注目を集める若手クリエイター集団だ。

 キース・ウィリアム・リチャーズ、ビル・“スペースマン”・リー、クリフ・ブレイクらが片田舎に生きる野球大好き中年を演じるほか、ドキュメンタリー映画界の巨匠フレデリック・ワイズマンがラジオアナウンサーの声を担当。さらに、MLBで最年長勝利記録を保持する元レッドソックス投手などがカメオ出演している。

映画『さよならはスローボールで』本予告

 公開された本予告は、草野球チーム「ピエール学園」のオーナー兼監督兼選手である電気グルーヴのピエール瀧がナレーションを担当。草野球をこよなく愛する瀧が、最後の試合に興じる男たちのユーモラスで、どこか切なげな様子をナレーションで彩り、最後は「俺たちと、草野球でもやろうぜ」という呼びかけで締めくくっている。瀧は本作に対して、「草野球場に集まってくる奴らってのはさ、やっぱ色々あるのよ。でも来るのよ」と長年に渡る草野球経験者ならではのコメントを寄せた。

 映像は、ラジオから流れる試合の開始を告げるワイズマンの声とともに幕を開ける。ウォーミングアップをする様子からバッドを振った勢いのまま転げる様子まで、ダラダラとそれでも楽しそうに野球に興じる男たちの姿を捉えた映像から、一転、今日が“最後の試合”ということを分かっていながら特別なことはせず、あくまでいつも通り野球を楽しむ男たちの切ない表情が。そして時にはぶつかる場面もありながら、ビールで乾杯しお互いのプレーを称え合うような一幕も映し出される。

 あわせて公開された本ポスターは、野球場で両チームのメンバーが笑顔で並んだ集合写真風のデザインとなっており、大好きな野球をするために集まった男たちの明るく楽し気な表情が切り取られている。

本予告でナレーションを担当したピエール瀧

■公開情報
『さよならはスローボールで』
10月17日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国公開
出演:キース・ウィリアム・リチャーズ、ビル・“スペースマン”・リー、クリフ・ブレイク、 フレデリック・ワイズマン(声の出演)
監督・脚本・編集:カーソン・ランド
制作:オムネス・フィルムズ
配給:トランスフォーマー
2024年/アメリカ・フランス/英語/98分/シネスコ/カラー/5.1ch/G/原題:Eephus/日本語字幕:田渕貴美子
©2024 Eephus Film LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:https://transformer.co.jp/m/sayonaraslowball/
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