ナ・イヌのギャップがたまらない! 『初恋DOGs』最終回直前でさらにカオスな三角関係
それぞれに大切な人や守りたいものの間で揺れ動いた『初恋DOGs』(TBS系)第9話。
快(成田凌)と愛子(清原果耶)の大事なものを守るために、自分が身を引こうと韓国に帰国したソハ(ナ・イヌ)を、今度は2人が追いかける。
「ウロアのソハ」に戻った彼は多くの黄色い声を浴び、それもごく当たり前のこととして受け入れ毅然としている。リラックスモードで朗らかで隙のある「ただのソハ」の片鱗は一切見えず、快も愛子も一気に距離を感じ“遠い世界の人”だと思い知らされる。本当に一瞬にして気安くは近寄れない見えない壁を作れてしまうソハの立ち振る舞いに、彼がこれまで周囲からどんな視線を向けられ過ごしてきたのかが透けて見えるようだ。「住む世界が違う」と感じさせ、むしろ韓国でのこちらのソハが本物なのかと思わせる説得力ある佇まいを醸し出せるナ・イヌの大きなギャップを見せつけられた。
一方、本澤(岸谷五朗)の周囲を嗅ぎ回っていることに気づかれた愛子は、ついに事務所を辞め独立することを決意する。ただただ動物を助けるためだけに頑張る快がため息をつかなくてもいいように、その信念だけは曲げられないと言い切る愛子と、そうとは知らずただただ愛子のことが心配で心臓が痛くなる快。しかし“ピンチはチャンス”とはよく言ったもので、愛子を想うと居ても立ってもいられない自分の気持ちが“異性への好意”だと快も認めざるを得なくなる。「恋愛は本能」だと言っていた快が、自身の本能が求める存在にようやく気づけたようだ。
そんな2人の間に割って入るのがここでも相良(森崎ウィン)だ。本澤と裏で手を組んでいるだろう相良を訴えようと快に持ちかける愛子に、挑発するような言葉を被せる相良。相良と快は一時期でも親しかったことが不思議なくらいに、波長が合っていない。信頼し切っていいのか、腹の底では何を考えているのかわかりかねるキャラクターを演じるのが非常に上手い森崎に相良役は適任だと改めて思わされる。
快が望んだわけではないにせよ、快のことを思って戦うことを決め、急遽独立の道を選んだ愛子。そんな彼女にとって誰よりも近くで一緒にいて欲しいはずの快がその戦いに消極的で、温度差は開いてしまうばかりだ。
ここで、愛子と快のことを「仲間」「友人」と呼び、彼ら2人の応援隊にまわっていたソハが第9話にして再始動する。
愛子が開業するために新たに借りた事務所で、ふと“早まったかな……”と弱気になりかけたところに、突然やってきたのは韓国にいるはずのソハだった。そして今の愛子が最も言って欲しい一言を言うのだ。
「戦おうよ、一緒に」
完全に快優勢のこれまでの状況が第9話まで続いていた中、なるほどここにきてソハの存在感が増してくるとは。
快や彼の大切なものを守るために戦おうとする愛子と、快はもちろんのこと、愛子とその大切なものを守るために共に戦おうとするソハ。この三角関係だけには留まらない簡単には名前の付けられない3人の関係性はどう展開するのか。最終話、それぞれが誰にとっての大切なものを守り抜こうとするのだろうか。
TBSドラマチームと韓国の制作会社STUDIO DRAGONが初の共同制作を務める、愛犬同士の一目ぼれから始まるラブストーリー。離婚訴訟を専門に手掛ける敏腕弁護士・愛子、獣医・白崎快、韓国からやって来た御曹司ウ・ソハの奇妙な三角関係が描かれる。
■放送情報
火曜ドラマ『初恋DOGs』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:清原果耶、成田凌、ナ・イヌ、萩原利久、宮澤エマ、なだぎ武、野呂佳代、永瀬莉子、NOA、円井わん、坂井真紀、深田恭子、岸谷五朗
原案:『DOG한 로맨스』(Studio TooN・LINEマンガ連載中)
脚本:金子ありさ
演出:岡本伸吾、ノ・ヨンソプ、伊東祥宏
プロデューサー:宮﨑真佐子、荒木沙耶、車賢智
協力プロデューサー:キム・ギョレ
共同制作:STUDIO DRAGON
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/hatsukoi_DOGs_tbs/
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