木村太飛×内田真礼×木村良平×石川界人、演技の裏話を語り合う 「本当に体当たりって感じ」

 david productionによる初のオリジナルアニメーション『陰陽廻天 Re:バース』が、7月2日より放送中だ。同作は、ヤンキー高校生の業平猛(タケル)が「電祇平安京」という異世界でタイムリープを繰り返し、謎の少女・ツキミヤを救おうとするバトルアクションアニメだ。

 主人公のタケルを演じるのは、本作がアニメ初主演となる木村太飛。そしてヒロインのツキミヤ役には内田真礼、最強の陰陽師・安倍晴明役に木村良平、エリート陰陽師・アツナガに石川界人と、豪華キャストが勢ぞろいしている。

 物語がいよいよ大きく動き出し今後に期待が高まる中、主要キャスト4名に共演した印象や収録中の裏話などを語り合ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

木村太飛×内田真礼の共演エピソード

——木村太飛さんは本作がアニメ初主演になります。物語序盤で関わることが多かった内田真礼さんは共演していていかがでしたか?

内田真礼(以下、内田):私、どんな先輩に見えているんだろう、どんな人だと思われているんだろうって探っていたから、こちらが逆に何かしてあげたいと思う余裕はなかったかもしれません。……(笑)。大丈夫でしたか?

木村太飛(以下、木村太):いや、もうめちゃめちゃ優しい先輩でしたし、やっぱり僕、中学のときとかに真礼さんが出演しているアニメをかなり観ていたので、「あっ、あのときの声だー!」って。本物の真礼さんだって感動していました。

内田:本物の(笑)。

木村太:すごい人と仕事しているな、と。

木村太飛

——当時ご覧になっていたのは何の作品だったんですか?

木村太:えっ、いろいろありすぎて……。『ごちうさ』(『ご注文はうさぎですか?』)とかも観ていましたし。

内田:あー、そっか。もう放送から10年経ちましたからね。

木村太:ゲームだと僕の地元で『白猫プロジェクト』がめっちゃ流行っていて、安元洋貴さんと真礼さんのキャラが強くて、覇権キャラだったんですよ。だから中学時代の声優さんのイメージは真礼さんでした。

内田:嬉しいなぁ。

木村太:キャストを聞いたときも、実際にそんなすごい人とお仕事が始まってからも、ずっと光栄だと思っています。

——内田さんと一緒にお仕事をして、改めて演技に憧れる部分はありましたか?

木村太:とにかくツキミヤがめっちゃかわいかったです。おかげでツキミヤにゾッコンなタケルの気持ちのまま演技ができました。

内田:よかった(笑)。

——木村良平さんと石川界人さんから見て、太飛さんの演技はいかがでしたか?

木村良平(以下、木村良):いや、もう……“力入ってんな”と(笑)。本当に“できることを全部やってきました感”があって、でもできることを全部やってきましたと開き直れるほど余裕もない感じもありつつ……。人生のものすごい大事な瞬間を教育させてもらっている感じが心地よかったです。

石川界人(以下、石川):もう本当に体当たりって感じでしたね。初めての主役って何も判断基準がない中で、とにかくやってみるしかない状況なんです。だから自分が想定できる範囲の全部をやろうという気持ちで臨むわけで、その“全力で前進だー!”みたいな感じが、「あぁこの現場は大丈夫だな」と思わせてくれるような安心感にもなって。“がむしゃらなんだけど闇雲じゃない”みたいな。そういう感じが周りの人たちも支えてあげたくなるんじゃないかなと思いました。まぁ、僕はあんまり積極的に関わってはいないんですが(笑)。

内田:なんでよ(笑)。

石川界人

石川:そのがむしゃらな芝居で引っ張ってくれている感があって、僕が演じるアツナガもちょっと熱くなったりするところがあったり、すごく影響は受けていますね。今後も受け続けるんだろうなって思っています。

成長し続けるタケル×木村太飛

木村太飛

——太飛さんご自身にとって「上手くいったな」と思えた演技やシーンはありますか?

木村太:本作のPVが世に出たときに、タケルは叫び声ばっかりだったので「どうかな? みんな受け入れてくれるかな?」と思ったんですが、ファンの方から「叫び声がカッコいい」とコメントを頂けてすごく嬉しかったです。「本当に俺、主人公だ」みたいな(笑)。「主人公やれてる!」と思って。

木村良:見ていて気持ちいい演技ですよね。やっぱりそこができないとキャスティングされてないだろうなと。僕としては「よく叫んできた界人」と「これから叫び続けるであろう太飛」を並べて楽しめています。界人もよく叫ぶのでね。

石川:そうですねぇ。

木村良:おかげさまで今作で僕はあまり叫ぶことなく、小難しいことだけ言っています。

——良平さん演じる安倍晴明は、結構クールなキャラですよね。

木村良:そうですね。(内田を見ながら)僕らはニコニコしているからね。

内田:ね。ニコニコしています。

石川:先輩としての矜持もあるので、後輩のほうが迫力があって圧がある叫び、みたいなことをされたら俺の面目が立たない(笑)。

内田:えっ、圧あったよ。

石川:ありました!?

内田:めっちゃあったよ。

石川:良かった~。でも第1話、第2話とかのときこそ「頑張って負けないように」と思っていたんですが、やっぱり回を追うごとにどんどん太飛くんの圧が強くなるし、声の安定感も増していくので、本当に追われている感がすごくて……。終盤は結構切羽詰まっていますね。

——今後の展開が非常に楽しみです。

石川:楽しみにしていてください!

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