小林隆、3度目の朝ドラ出演 『風、薫る』は「今描くにふさわしい大きなテーマ」
2026年度前期(東京制作)NHK連続テレビ小説『風、薫る』に小林隆が出演することが発表された。
朝ドラ第114作目となる本作は、医療看護の世界に新たな風を起こした大関和と鈴木雅の二人のトレインドナースをモチーフに描くバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した二人が、患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し、やがては“最強のバディ”になって、まだ見ぬ世界を切り拓いていく。
主人公・一ノ瀬りんを見上愛、“最強のバディ”となるもう一人の主人公・大家直美を上坂樹里が演じる。
脚本は、『あなたのことはそれほど』(TBS系)、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)、『くるり~誰が私と恋をした?~』(TBS系)の吉澤智子が担当する。
小林が演じるのは、りんの父・信右衛門に仕えていた元陪臣・中村義正。明治時代になり一ノ瀬家から暇を出されたのち、栃木県の役人となるが、一ノ瀬家には足しげく通い続けている。
小林隆(中村義正役)コメント
『風、薫る』出演への意気込み
7年ぶり3度目の朝ドラ出演を控え、胸が高鳴っております。演ずる「中村義正」は近隣では珍しく、いち早く洋装を取り入れた人物である一方、言葉遣いは語尾に「ござる」が未だに残る “新しい時代・旧い時代、どっちの人間なんだ!?”とツッコミを入れたくなる人。そんな人間像をイキイキと演じることができるよう、スタッフやキャストの皆さんとともに明るく楽しい現場にしたいと思っております。撮影開始が待ち遠しくて仕方ありません。
連続テレビ小説への出演
2010年『ゲゲゲの女房』で、主人公ふたりを結びつける仲人役として朝ドラ初出演を果たしました。結婚披露宴での大杉漣さんの実に人間味あふれる温かいスピーチで大いに泣かされたことが忘れられません。2019年『なつぞら』では、主人公一家と家族同様の戸村親子を息子役の音尾琢真さんと明るく楽しく演じました。主人公なつ役の広瀬すずさんとその幼年時代の粟野咲莉さんの可愛いさと健気さ、なつを引き取り母親代わりとなる松嶋菜々子さんの美しさと逞しさ、そして大黒柱・草刈正雄さんの大きな包容力と存在感が未だに強く印象に残っています。さらに北海道十勝地方でのロケでは大自然の厳しさを体感することができ、私にとって大きな財産となる作品です。
作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
語れるほどの接点や思い出はないですが……“白衣の天使”というイメージで語られることが多かったナースが、つい最近のコロナ禍で“エッセンシャルな職業”であると認識が更新されたことが記憶に新しく、その“日本のナース事始め”とも言える『風、薫る』は、今描くにふさわしい大きなテーマであると思っております。
栃木県那須地域(大田原市)の印象等について
小学校何年生のころだったか、できたばかりの那須の遊園地へ行ったことがあります。緑豊かな空気のおいしい静かな土地という印象が強く残っております。
■放送情報
2026年度前期 NHK連続テレビ小説『風、薫る』
NHK総合にて、2026年春~放送
出演:見上愛、上坂樹里
作:吉澤智子
原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
制作統括:松園武大
プロデューサー:川口俊介
演出:佐々木善春 橋本万葉ほか
写真提供=NHK