WEST. 小瀧望、『梨泰院クラス』で“舞台俳優の真価”を発揮? グローバル座組への期待
歌詞と構成を担当するのは、2023年に『ダーウィン・ヤング 悪の起源』が日本でも上演され話題となったことが記憶に新しいイ・ヒジュン。韓国のミュージカル界の大御所だ。音楽は、ニューヨークを拠点に活動する韓国系アメリカ人のヘレン・パークが手がけるという。ミュージカル『K-POP』(2023年)でアジア系女性として初めてトニー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされた彼女が、どのような楽曲で本作を彩るのだろうか。
そして、劇作家・横山拓也による『ワタシタチはモノガタリ』(2024年)といった日本の新作戯曲から海外戯曲まで幅広く演出を手がけてきた小山ゆうなが今作でも演出を担当。まさにグローバルな座組である。
さて、この座組で小瀧は何を成し遂げるのだろうか。パク・セロイの激情や、仲間たちと切磋琢磨し合うさまを、どう体現していくのだろうか。稽古の開始までまだ時間があるはずだから、あまり勝手なことは言えない。しかし、2020年に上演された『エレファント・マン』の演技によって、読売演劇大賞の杉村春子賞と優秀男優賞を受賞し、その後も舞台シーンでの活躍が顕著な彼には否が応でも期待してしまう。『梨泰院クラス』は世界的にヒットした作品なのだから、いくら日本で上演される舞台作品とはいえ、海外からの注目も集まるのではないだろうか。ミュージカル俳優としての世界進出も夢ではない。
■上演情報
ミュージカル『梨泰院クラス』
6月より東京建物 Brillia Hall、7月よりツアー公演(予定)
チケット一般前売開始:5月予定
キャスト:小瀧望(パク・セロイ)、和希そら/sara(チョ・イソ)、梅澤美波/川口ゆりな(オ・スア)、新原泰佑(チャン・グンス)、土井ケイト(マ・ヒョニ)、吉田広大(チェ・スングォン)、秋沢健太朗(チャン・グンウォン)、浅野雅博(パク・ソンヨル)、佐戸井けん太(チャン・デヒ)
原作:チョ・グァンジン『梨泰院クラス』(KAKAO WEBTOON Studio)
脚本:坂口理子
歌詞・構成:イ・ヒジュン
音楽:ヘレン・パーク
演出:小山ゆうな
製作:東宝
公式サイト:https://www.tohostage.com/itaewonclass/