『西園寺さん』を“リアル”にする脚本・宮本武史のキラーワード 岩崎Pが第5話を語る

 松本若菜が主演を務め、松村北斗(SixTONES)が相手役を務めるTBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』。第5話の放送を前に、岩崎愛奈プロデューサーのインタビューコメントが公開された。

 本作は、講談社『BE・LOVE』で連載中の同名コミックを実写化するハートフルラブコメディ。徹底して家事をしない主人公・西園寺さんと年下の訳ありシングルファーザー&その娘の風変わりな同居生活を通して、幸せとは何か、家族とは何かを問いかける。

 主人公・西園寺さんを松本、西園寺さんと「偽家族」として一緒に暮らすことになる楠見俊直を松村、俊直の娘・ルカを子役の倉田瑛茉が演じる。そのほか、藤井隆、濱田マリ、横田真悠、水澤紳吾、うらじぬの、大朏岳優、塚本高史、野呂佳代、村川絵梨、浅野和之、津田健次郎がキャストに名を連ねている。

 西園寺さん(松本若菜)と楠見(松村北斗)の関係がまた少し縮まったかと思ったところに、ルカ(倉田瑛茉)からの衝撃の一言があった第4話。“偽家族”のひとり娘からの切実な思いに西園寺さんは何を思うのか。8月6日放送の第5話では、西園寺さんがマッチングアプリを始める。岩崎プロデューサーは、そのシーンについて、「空回りっぷりは爽快感を覚えるほど面白く、お気に入りのシーン」と明かす。

「第5話は、ルカの言葉を受け止めた西園寺さんが、ルカを不安にさせないため、そして大切な偽家族を存続させるため、なんとも素っ頓狂で奇妙な作戦を打ち立てていくストーリーになっています。その作戦とは、上書き彼氏を作ること! 楠見への恋心がルカを不安にさせることを知り、西園寺さんは、偽家族の外に恋人を作ることを思いつきます。そこで西園寺さんは手始めにマッチングアプリを開始! アプリを通じていろいろな人と会っていくことになります。西園寺さんが、大真面目に恋愛するぞモードに入った時の気合いと勢い、そして空回りっぷりは爽快感をおぼえるほど面白く、お気に入りのシーンです。脚本家の宮本(武史)さんから初稿が届いた時からこのシーンが楽しみで、全力で遊び心を詰め込みました。楽しんでいただけたらうれしいです!」

 楠見の心にも少しずつ変化が。「楠見の繊細な変化を、松村さんがとても丁寧に表現してくださっています」と岩崎プロデューサーは絶賛する。

「思い切り笑えるシーンの一方で、西園寺さんの楠見に対する気持ちがどんどん変わっていく回でもあり、それ故の葛藤も出てきます。でも、その葛藤は楠見とルカという“偽家族”を心から大切に思っているからこそ。それが切なくもあり、面白くもあるので、西園寺さんがどうなっていくのかを、皆さんも一緒に楽しんでもらえたら。そして、楠見の心にも少しずつ動きが見え始めます。“偽家族”というちょっと変わった3人の関係を、最初は理解できずにいた楠見。そんな彼にとって、今、偽家族はどんな存在になっているのか。楠見の繊細な変化を、松村さんがとても丁寧に表現してくださっています。冷静でいることが多い楠見だからこそ、細やかな心の動きが見えた時は、思わずぐっときてしまいました。ぜひ注目していただきたいです」

 また、第5話におけるルカのある一言を、倉田が渾身の芝居で表現してくれたという。

「ルカにとっても“偽家族”はとても大きい存在です。ルカは、まだ自分の思っていることや感じていることをうまく言葉にできない年頃。幼いながらも一生懸命思いを伝えようとする姿には胸を打たれると思います。脚本家の宮本さんは、『大人のように思いを言語化できないからこそ、きっとこの一言が出てくるのでは』と、とても繊細にセリフを書いてくださって、そして瑛茉ちゃんもお芝居を頑張ってくれました。まだ小さな身体いっぱいに複雑な思いを抱え込んだルカの姿からは、彼女の健気な思いも伝わってくるんじゃないかなと思います」

 横井カズト役の津田とルカ役の倉田のツーショットには、「かわいさと優しさが詰まった現場」と大盛り上がりだったそうだ。

「さらに、津田健次郎さんが演じるカズト横井の存在感もどんどん増していく中で、彼が“偽家族”の3人にどんなふうに関わっていくのかも楽しみの1つ。原作を読んでとてもワクワクした部分でもあります。ある日の撮影で横井をはじめ、 『レスQ』社員やルカらが一堂に会した時がありました。瑛茉ちゃんも制作会見ぶりに再会する皆さんを前にして最初は緊張していたのですが、いつの間にか馴染んでいて。『レスQ』チームも彼女のかわいさに一瞬で魅了されていました(笑)。緊張を隠せない瑛茉ちゃんを一生懸命フォローする若菜さんと北斗パパの様子や、コワモテな格好をした津田さんが瑛茉ちゃんの横に並んだ時のシュールな面白さなど、かわいさと優しさが詰まった撮影現場でした!」

 また、ここまでの放送を振り返り、脚本・宮本武史の“クスっと笑えるキラーワード”を岩崎プロデューサーは絶賛する。

「脚本の宮本さんは、第4話で登場した、動揺した西園寺さんが放つ『ありがと』や『ノールック楠見作戦』、横井が楠見の印象を表現する時の『鯛の冷やし茶漬けみたいな雰囲気』など、 “クスッと笑えるキラーワード”を自然と台本に散りばめてくださるんです。私は宮本さんの選ぶ言葉が本当に好きで、10年前に初めてお仕事をした時に書いてくださったセリフを未だに覚えているほど。今回は西園寺さんと楠見という絶妙に変わった2人を描く時に、宮本さんのワードセンスのパワーをお借りしたいなと思い、それがキャラクターや物語に素敵な魅力をもたらしてくださっているなと実感しています。私たちも『“偽家族”って”家族“って、何だろう』とずっと考えながら作品を作っています。正直、明確な答えはないと思うのですが、だからこそ理屈で通そうとするとこの物語は成り立たない。たとえ理屈や定義で説明できなくても、『家族ってきっとこういうことなのかも』と感覚で教えてくれるような、宮本さんの“パワーと説得力、そしてユーモアのある温かい言葉”が物語を引っ張ってくれるからこそ、この作品が出来上がっていると思います」

 第5話では西園寺さんと楠見の関係が新たなフェーズに入る。最後に視聴者に向けて次のようにメッセージを送った。

「第5話を経て、西園寺さんと楠見の関係はまた新たなフェーズに入っていきます。『この2人、これからどうなっていくんだろう』というドキドキ感も増す回になっているので、最後まで目を離さずに楽しんでいただけたら。でも、やっぱり一筋縄ではいかない2人なので、この物語の“ちょっとずれた面白さ”を存分に堪能してもらえると思います」

■放送情報
火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』
TBS系にて、毎週火曜22:00~22:57放送
出演:松本若菜、松村北斗(SixTONES)、倉田瑛茉、藤井隆、濱田マリ、横田真悠、水澤紳吾、うらじぬの、大朏岳優、塚本高史、野呂佳代、村川絵梨、浅野和之
原作:ひうらさとる『西園寺さんは家事をしない』(講談社『BE・LOVE』連載)
脚本:宮本武史、山下すばる
主題歌:BUMP OF CHICKEN「strawberry」(TOY'S FACTORY)
演出:竹村謙太郎、井村太一、山本剛義、渡部篤史
プロデューサー:岩崎愛奈、丸山いづみ
編成:吉藤芽衣、平岡紗哉
製作:TBSスパークル
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/saionjisan_tbs/
公式X(旧Twitter):@saionjisan_tbs
公式Instagram:saionjisan_tbs
公式TikTok:@saionjisan_tbs

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