『コタローは1人暮らし』山本舞香との心温まる交流 横山裕演じる狩野の優しさと覚悟

 「美月どのを指名しに来たぞよ」。コタロー(川原瑛都)の驚きの行動から始まった『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)第6話。

 美月(山本舞香)がアパートの更新を迷っていることを知ったコタローは、美月と「ずっと一緒にいる」にはどうすれば良いかを狩野(横山裕)に相談。「店に行って指名する」という、狩野の(少々いいかげんな)アドバイスどおり、美月が働く店に「指名」しにきたのだった。

 コタローの懸命な想いを聞いた美月は「これからもずっと一緒だよ」と、愛おしそうにコタローを抱きしめ、約束する。コタローは安心した表情を浮かべ、小さな手でぎゅっと、美月の服を握った。

 コタローはご機嫌だ。美月が「そばにいる」と約束してくれ、カッコいいお弁当も作ってくれた。だるそうにアパートの階段をのぼりながら、コタローの歌に合わせて踊る狩野も、どこかご機嫌。しかし、コタローが美月の頬の不自然な赤みに気付いた。第1話で、美月の涙の跡を見抜いたコタローを思い出す。きっとコタローは、涙だけではなく、殴られた跡までもたくさん見てきたのだ。

 美月の話によれば、別れを切り出した恋人からのつきまとい行為に悩んでいたところ、いよいよ暴力を振るわれたのだという。狩野は警察に相談するよう提案するが、コタローは断固として反対。仕事を辞め、アパートを出て行くべきだと美月に告げる。さらには美月に引っ越しを決心させるべく、ピンポンダッシュをして困らせようと画策。あれほど美月と一緒にいたがっていたコタローがなぜ、そうまでして美月を出ていかせようとするのか。そこには、コタロー自身の過去と重なる、深く切ない理由が隠されていた。

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