ルカ・グァダニーノ初監督ドラマ 『僕らのままで』大島依提亜による日本版キーアート公開

 ルカ・グァダニーノ監督のテレビドラマデビュー作『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』。グラフィックデザイナーの大島依提亜による日本版キーアートが公開された。

 『君の名前で僕を呼んで』のグァダニーノ監督のテレビドラマデビュー作となる本作は、グァダニーノ自ら監督、脚本、製作総指揮を務め、アイデンティティの探求やジェンダー、人間関係、家族など、身近で、しかし胸を締め付けられるようなテーマをイタリアの夢のような景色とともに描いた青春ドラマ。

 これまで悩める10代の苦悩と成長に向き合ってきたグァダニーノ監督らしく、物語の主人公は14歳の少年・フレイザー。軍人の母、そして母の妻とニューヨークからこの地にやってきた彼は、新しい環境になじもうという気力があまりない。そんな中、隣に住む同年代の少女・ケイトリンと出会い、二人は次第に友情を育んでいく。ふたりの少年少女を中心に、それぞれのキャラクターが自分が本当は何者なのかを明らかにすることの複雑さに悩み、模索する姿が描かれる。

 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のジャック・ディラン・グレイザーが、オーディションを経て主人公・フレイザー役に抜擢。そして、もうひとりの中心人物・ケイトリン役を、イタリア出身の新人ジョーダン・クリスティン・シモンが演じた。さらに『KIDS/キッズ』でセンセーショナルなデビューを果たし、90年代のユースカルチャーのアイコンとしても知られるクロエ・セヴィニーがフレイザーの母親役、ラッパーや音楽プロデューサーとして有名なキッド・カディがケイトリンの父親役を演じるほか、マーティン・スコセッシの娘で俳優のフランチェスカ・スコセッシが主人公たちの同級生として登場する。

 そしてイギリス・ロンドン出身のアーティスト、デヴ・ハインズことブラッド・オレンジが本作のオリジナルスコアを担当。リズミカルで切ない曲調でキャラクターの心の動きを美しく彩るほか、ジョン・アダムズ、デヴィッド・ボウイ、プリンス、ケンドリック・ラマーなど、様々なアーティストの曲が作中で採用されている。

 公開された日本版キーアートでは、劇中で登場するイタリア米軍基地の軍人たちに囲まれながら、真っ直ぐな瞳で前を向くフレイザーとケイトリンの毅然とした姿が切り取られている。

 また、作品公式サイトでは、第1話の冒頭映像(約3分34秒)を5月8日までの期間限定公開中。ニューヨークからイタリアの地にやって来たばかりのフレイザーと2人の母親の様子が、軽やかで美しい音楽とともに映し出されている。

■配信情報
『僕らのままで/WE ARE WHO WE ARE』(全8話)
【配信】
Amazon Prime Videoチャンネル 「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」にて、全話配信中
【放送】
BS10 スターチャンネル
字幕版:【STAR1】5月5日(祝・水)より毎週水曜23:00ほか
製作総指揮・監督・脚本:ルカ・グァダニーノ
出演:ジャック・ディラン・グレイザー、ジョーダン・クリスティン・シモン、
クロエ・セヴィニー
Photo by Yannis Drakoulidis (c)2020 Wildside Srl - Sky Italia - Small Forward Productions
公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/wearewhoweare//sid=1/p=m/

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