有村架純、岡田健史&町田啓太に別れを告げる 『中学聖日記』物語は3年後へ
11月6日に放送された『中学聖日記』(TBS系)第5話は、晶(岡田健史)との恋が表沙汰になった聖(有村架純)の心苦しい懺悔の場面が続く。扇風機の音すら聞こえる、塩谷教頭(夏木マリ)と晶の母・愛子(夏川結衣)を前にする面談のシーンは、観ているこちらも思わず姿勢を正してしまう。
晶と聖の関係が露見した今、聖の母親、職場や愛子、聖の婚約者・勝太郎(町田啓太)......あらゆる人たちが2人を引き離そうとする。さながらロミオとジュリエットだ。今まで「いけないこと」ということを無視して、聖を追い続けてきた晶だが、聖が教職を辞めるという話を聞いて、自己犠牲の精神を見出す。「周囲なんて関係ない」という今までの晶の態度はまさに中学生そのものだったが、そのことで愛する人=聖が傷つくことを学び、「大人」になる。「教育委員会に電話してあの人(聖)をクビにしてもらう」と叱咤する母・愛子に、「先生のことも諦めろっていうならそうする。だから、先生を辞めさせないでください」と晶は土下座までするのだ。今まで何も考えていなかった、高校の進路も自身で決める。晶は、聖との恋を通して、自立し、他者を想う“大人”へと成長できたと言えるだろう。
また第5話では、勝太郎に恋した律(吉田羊)と、勝太郎を探して大阪まで来た晶がついに出会いを果たす。どこまでもクールな律と中学生・晶のコントラストはユーモラスだが、婚約者に恋をしたという特殊な共通項を持つ2人の会話は切なくもある。「僕には聖ちゃんしかいないから」とまっすぐに思いを口にする晶を見て、「この人しかいない。そう思えるのっていいね。何にもないようですごく持ってる感じがする」と語る律の姿は、勝太郎に対して冷静にならざるを得ない“大人”の哀愁を感じさせる。