数々の悲劇に見舞われるエル・ファニングの姿が 『メアリーの総て』予告編&場面写真

 エル・ファニング主演映画『メアリーの総て』の予告編が公開された。

 本作は、200年にわたり愛され続けてきたゴシック小説の金字塔『フランケンシュタイン』を生み出した、イギリス文学史に名を残す女流作家メアリー・シェリーの知られざる人生を初めて映画化した物語。19世紀イギリス、小説家を夢見るメアリーは“異端の天才”と噂される、妻子ある詩人パーシー・シェリーと出会う。互いの才能に強く惹かれ合った2人は、情熱に身を任せ、駆け落ちする。だが、そんな愛と放蕩の日々は束の間、メアリーに数々の悲劇が襲い掛かる。失意のメアリーはある日、夫と共に滞在していた、悪名高い詩人・バイロン卿の別荘で「皆で一つずつ怪奇談を書いて披露しよう」と持ちかけられる。深い哀しみと喪失に打ちひしがれる彼女の中で、何かが生まれようとしていた。

 メガホンを取ったのは、『少女は自転車にのって』で第86回アカデミー賞外国語映画賞サウジアラビア代表に選出され、各国の批評家から絶賛を浴びたハイファ・アル=マンスール。主演のファニングがメアリー・シェリーを演じるほか、メアリーを創作へと“追い込む”詩人のパーシー・シェリー役で『ノア 約束の舟』のダグラス・ブース、異母妹のクレア役で『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のベル・パウリーが出演する。

『メアリーの総て』予告編

 今回公開された予告編では、作家を夢みる少女として、愛する人と出会い希望に満ちた人生を信じるメアリーの姿から始まる。幸せな時間が流れたのも束の間、徐々にメアリーに不幸の影が忍び寄っていく。孤独の淵に落ちたメアリーが、もがき、葛藤する中で傑作を生み出していく鬼気迫る様子が映し出されている

 あわせて公開された場面写真では、英国調のドレスを身にまとうファニングの姿や、後に名作『吸血鬼』も生んだ、文学史を変えた伝説の一夜「ディオダティ荘の怪奇談義」に繋がる一幕も確認できる。

■公開情報
『メアリーの総て』
12月 シネスイッチ銀座、シネマカリテほか全国順次公開
監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:エル・ファニング、ダグラス・ブース、ベル・パウリー、トム・スターリッジ
配給:ギャガ
原題:Mary Shelley/2017年/イギリス、ルクセンブルク、アメリカ/121分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:牧野琴子
(c)Parallel Films (Storm) Limited / Juliette Films SA / Parallel (Storm) Limited / The British Film Institute 2017
公式サイト:gaga.ne.jp/maryshelley

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