玉ねぎ列車から青函トンネルまで 路線・駅・歴史で紐解く『地図で読み解く日本の貨物鉄道』刊行

『地図で読み解く日本の貨物鉄道』刊行

 鉄道アナリスト・川島令三監修による『地図で読み解く日本の貨物鉄道』が、11月6日にカンゼンより刊行される。

 本書は、JR貨物と臨海鉄道全12社の路線と駅を地図で俯瞰し、150年以上の歴史を誇る日本の貨物鉄道の全貌を解説するビジュアルブック。石油、鉄鋼、コンテナ、農産物など貨物列車が走るルートから、日本の産業を支える構造を読み解く一冊となっている。

 構成は「数字で読み解く日本の貨物鉄道」「日本の貨物鉄道の基礎知識」に続き、3部構成の本編が展開される。Part1「路線で読み解く日本の貨物鉄道」では、2日かけて日本を縦断する最長距離の貨物鉄道、北見から旭川・札幌へ運ばれる北海道限定の玉ねぎ列車、本州と北海道をつなぐ三線軌条の青函トンネル、中央本線で運ばれる石油などを紹介する。

 Part2「駅で読み解く日本の貨物鉄道」では、貨物鉄道の「交差点」としての駅の存在、列車が発着しない駅であるオフレールステーション、東京貨物ターミナル駅の東京レールゲート、都心の広大な貨物駅である隅田川駅の役割、巨大なジャンクションである鶴見駅の重要性などを取り上げる。

 Part3「歴史で読み解く日本の貨物鉄道」では、かつて専用列車も走った鮮魚列車、最新設備をすぐ廃止したという武蔵野操車場の悲劇、旅客も貨物も運んだ国鉄下河原線の痕跡、貨物輸送の重要なアクターである通運と鉄道の密接な関係、近代化が一気に進んだ大正時代の貨物鉄道などを解説する。巻末付録として最新貨物鉄道線路図も収録される。

 監修を務める川島令三は1950年兵庫県生まれの鉄道アナリスト。鉄道ピクトリアルで鉄道技術誌『電気車の科学』の編集を担当した経歴を持ち、著書に『全国鉄道事情大研究』シリーズ全30巻(草思社)、『【図説】日本の鉄道 全線・全駅・全配線』シリーズ全52巻(講談社)、『旅鉄CORE 配線で読み解く鉄道の魅力』全5巻(天夢人)、『大都市圏・新幹線版 鉄道「歴史・地理」なるほど探検ガイド』(PHP研究所)などがある。カンゼンからは『地図で読み解く日本の新幹線』『地図で読み解く日本の新交通システム』『地図で読み解く日本の山岳鉄道』の監修書も刊行されている。早稲田大学エクステンションセンターで「鉄道を楽しむための鉄道学」の講師も務めている。

■書誌情報
『地図で読み解く日本の貨物鉄道』
監修:川島令三
価格:2,090円(税込)
判型・総頁数:B5変形・144頁(オールカラー)
発売日:2026年11月6日
出版社:カンゼン

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