風邪で寝込んでいたら好きな人が看病に来てくれた? 魅惑のシチュエーション描くBL漫画『宅急便だと思ったら好きな人が来た』
熱を出し学校を休んだ青年。インターホンが鳴り、ハンコを持ってドアを開けると、そこに立っていたのは……。
看病のなかで意外な一面が見えるBL漫画『宅急便だと思ったら好きな人が来た』が、Xにアップされた。今回は作者であるrai.(@huwante_)氏に、本作を創作した経緯やBL漫画の魅力について、話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作した経緯を教えてください。
rai.:漫画をしっかり描いたのは本作が初めてだったのですが、この2人自体は元々イラスト等でよく描いていたキャラクターでした。お見舞いとか看病っていうシチュエーションって、漫画だとよくあるじゃないですか。元々個人的に好きなシチュエーションでもあったので、「この2人でお見舞いの漫画を描いたらどうなるかな〜?」とぼんやり考えていたら、このような内容になりました。
ーー看病をテーマにBL漫画を制作するうえで、特に入れたかったエピソードは?
rai.:やっぱりお粥を作るシーンなんかは、看病エピソードの醍醐味なので、入れたかったですね……。お粥を作るシーンは意図的にセリフを少なくして、静かに黙々と作っている雰囲気を出しています。看病されている側も、弱りながらも作っている姿を見て少し笑っているなど、改めて見ると自分でも「いいじゃん!」となります。
あと看病をしている側もされている側も、見た目や振る舞いのイメージとギャップを感じられる作品にするのも、意識していました。クールな雰囲気の方が頑張って看病をしていて、元気そうな性格の方が弱っている。改めて見ると、この作品はギャップの宝庫だったな〜と思います。
ーー看病をしている側である裕翔というキャラクターを描く際に、意識していることはありますか?
rai.:裕翔は、他の人物よりも整った外見になるよう意識して描いています。元は小さい頃に考えたキャラクターなので、当時の原点の気持ちは覚えていないのですが……。今は「麗」という言葉のイメージで青い目と白髪の見た目に。細めの線で描いて、美麗で儚げな印象にしています。「美しくなれ……」と念じながら毎回描いています……。
性格面で言うと、考えていることを言葉にするのがあまり得意ではない人物です。そのため言葉数を多くせず、どちらかと言うと行動で示す感じになるように心がけました。あと、ふとした瞬間に予想外の行動をするような、ミステリアスな空気感も魅力になっていると良いなと思っています。
ーー本作のなかで、rai.氏自身が気に入っているポイントを教えてください。
rai.:やっぱりお粥を作るシーンは入れたかった描写なので、お気に入りです! あと、ラストの裕翔から悠也へのキスシーンも、盛り上がりどころなので気に入っていますね。読み返すと、私の好きな感じをめちゃくちゃ入れ込んでるなぁと改めて感じます。ちょっと恥ずかしくなりますね……! 描いているときも、この2つのシーンは楽しかったです。
ーーrai.氏にとってのBL漫画の魅力とは?
rai.:私は恋愛漫画の、キャラクターの関係ができていく過程が好きです。性格とか生きてきた道がまったく違う2人が出会って、少しずつ関係を築いていく。その2人にしかない空気感がだんだんできていくのが好きで、BLの場合は、それをさらに違った角度からも楽しめるのが魅力の1つだと思っています。例えば、最初は恋愛感情を持っていない2人が出会って、友人のような関係を築いていく。でも2人の間で一緒に時間を過ごして出来事を重ねるうちに、何かふわっと「あれ?」という感覚が芽生えてくる感じとか。その過程を見られるのが、BLの好きなポイントです。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
rai.:本作の2人の物語を、もっと描きたいなと思っています。この2人だけの空気感とか心の繊細な部分とかを、ちゃんと描いていきたいですね。読んでいただいた方の心が温かくなったりとか、切なくなったりとか、ときには「うおおおお!!!」っと盛り上がったりとか。そんな風に、心を少しでも動かせるような漫画を、悠也と裕翔の2人の人生を表現する形で描いていけたら嬉しいです。