【漫画】「無人島にひとつだけ持っていくなら?」の正解は? JK暇つぶし会話劇『我ら発見部!』

 「無人島にひとつだけ持っていくなら何を選ぶ?」。誰もが一度は友人との雑談で盛り上がったことのある、定番の質問ではないだろうか。多くの人がナイフやライターといった実用的な答えを挙げそうではあるが、Xに投稿された『我ら発見部!』を読むと、その考え方を改めたくなるかもしれない。笑えて、ラストにほっこりできる本作の作者のヨイザカ。さん(@yoizaka0)に制作の裏側などを聞いた。(望月悠木)

続きを読むには画像をクリック

『我ら発見部!』(ヨイザカ。)

持っていくのはプロダクトでなくてもいいのでは?

――『我ら発見部!』を制作した経緯を教えてください。

ヨイザカ。:新卒で入った会社が1年足らずで解散して、その後転職してWebマーケティングなどを担当したのですが「本当にそれが自分のやりたいことなんだろうか?」と自問自答した結果、「夢だった漫画家に挑戦しよう」と考え、思い切って退職しました。それからは自分の好きだった百合漫画をずっと描いていたのですが、漫画賞に引っかかることがあまりなく、「もっと自分に合うジャンルがあるのでは?」と思い、まったく別の路線の話に挑戦しようと考え、本作を制作しました。

――なぜ「無人島に1つだけ持っていくなら?」という定番の質問をメインにした物語にしたのですか?

ヨイザカ。:仕事で「5〜10年後の未来を想定して今作るべきサービスを考える」ということを行っていたのですが、そこから着想を得ています。ありもしない未来のことや「〇〇がもし△△だったら?」のような仮想の出来事を考えることが幼少期から好きで、「なんてことない普通の質問も、飛躍した解釈で考えれば面白いんじゃないか」と思って選びました。

――たしかに、光のスーパーマーケット発言など、かなり飛躍した発想が面白かったです。

ヨイザカ。:前々から、なぜこの無人島の質問に大多数の人はナイフかライターを選ぶのだろうと疑問を持っていました。理屈で考えればわかるのですが、「プロダクトでなくてもいいのではないか」「プロダクトの枠組みを越えられるなら自分だったら何を選ぶだろう」と空想していきました。

――テンポの良いギャグ的な展開から、ラストはとても鮮やかでした。ラストは最初から決めていたのですか?

ヨイザカ。:いえ、最初は「文明」の回答をゴールに考えていたのですが、「回答を飛躍させすぎると読んだ人が納得できないのでは?」と思い、現実的な落とし所を考えました。

――メインの3人を作り上げるうえで、意識したことは?

ヨイザカ。:会話の役割から考えました。誰しも経験があると思うのですが、こういった他愛のない無駄な話は、大体仲間内の誰かが暇な時にやり始めると思うんです。なので光をそのポジションにしました。苺は、飛躍した発想をもつ友達には冷静にツッコミつつ、それにノってくれるような人がお似合いだと思ったんです。最後にラブですが、飛躍した2人の場を収めるような大人として描きたかったので、2人に比べて身長を高めに設定して、優雅に見える縦ロールを取り入れました。

――部室内での会話劇のため、シーン自体は変わりません。ワンシチュエーションで描くのは難しさがありそうですが。

ヨイザカ。:意識したこととして、光や苺が考えたモノや事象をなるべく絵で表すようにしました。序盤で「火」を光に持たせたり、無人島に「食料」や「火」を持っていった想定の苺が皮一枚で生活していたりなど。

――今後の目標などを教えてください。

ヨイザカ。:引き続き百合やラブコメを中心に漫画を描いていきたいです。また、YouTube用の動画も制作しています。ヨイザカ。とは別名義ではありますが、こちらも楽しく活動できたらと思っています。

関連記事