『呪術廻戦』五条悟、まさかの復活か  釘崎野薔薇が“最重要人物”となる可能性も?

ここにきて浮上する“釘崎復活”の可能性

  しかし今回のエピソードだけでは、五条の復活が確定したとは言えないだろう。ほかにもいくつかの可能性が考えられる。

  たとえば有力なものとして挙げられるのが、「宿儺が乙骨憂太を五条と取り違えた」という説。乙骨は術師の一部を取り込むことで、その術式を模倣することができる能力と言われている。戦線を離脱しているあいだに五条の肉体を“喰った”なら、無下限呪術を模倣できるようになっているはずだ。

  ただし無下限呪術の発動には六眼が必須であるため、この場合乙骨は六眼も五条から受け継いでいるものと思われる。だとすれば、宿儺がその“眼”を見て五条が復活したと勘違いしたのだとしてもおかしくはないだろう。

  さらにもう1つの可能性として、多くの読者たちに期待を寄せられているのが「釘崎野薔薇の復活」という説だ。釘崎は「渋谷事変」にて真人の術式で致命傷を負わされ、志半ばで物語から退場。ただし死亡は確定しておらず、実質的に“生死不明”に近い状態に置かれていた。

  釘崎は左目を吹き飛ばされていたのだが、今回亡霊として出てきた五条はちょうど右目の側が影になっており、左目しか描かれていない。すなわちこう考えると辻褄が合うだろう。釘崎は左目に五条の六眼を移植する形で復活を果たし、その六眼のせいで宿儺は釘崎の姿を五条だと誤認した……と。

  そもそも釘崎は、主人公の虎杖にとってもっとも重要な仲間の1人だ。そんな人物をあえて死亡扱いにせず、生死不明にとどめておいたのは明らかに意味深であり、最初から復活が予定されていたのではないかと思われる。だとすれば、復活のタイミングは宿儺戦が佳境を迎えた今、ここでしかありえないのではないだろうか。

  いずれの説も決め手には欠けているものの、少なからず根拠が存在している。そしてどの説が正しかったとしても、宿儺戦の今後を大きく左右するファクターとなることは間違いないだろう。突如戦場に舞い降りた亡霊の正体は一体何なのか、次回は見逃せない展開となりそうだ。

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