Number_iから考える“可能性を広げる人間関係”とは? 違うからこそ生まれる信頼 挑戦をともに楽しめる居場所の重要性
気が合う人と一緒にいると、自然と肩の力が抜ける。一方で、自分とは違うものを持つ人と過ごす時間は、知らなかった世界に触れる楽しさがある。平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の言葉をたどっていると、その両方が、Number_iというグループにはあるのではないかと思う。
エスパス ルイ・ヴィトン東京のプログラム『InSitu2 - Ibasho(居場所)』に際して、メゾンのアンバサダーを務める平野が『Harper's BAZAAR』(ハースト婦人画報社)で、自身にとっての“居場所”について語った(※1)。彼が“居場所”に重要だと感じるのは、“場所”そのものより、“一緒にいる人”なのだという。自分らしくいられて、自分を表現できる場所。そんな“居場所”を思い浮かべる際に挙げた人々のなかには、メンバーの存在もあった。
平野の言葉は、『Numéro TOKYO』2024年7・8月合併号(扶桑社)で、神宮寺が「違う場所や違う環境で育って、偶然出会ったわけだけど、不思議とモノの見方や価値観がどこか似ているから一緒にいて楽」と語っていたことにも通じる(※2)。3人にとって、お互いが自然体でいられる相手なのだろう。自分の考えを伝えるときも、新しくやってみたいことを話すときも、そうした気楽さが支えになることはあるはずだ。
だが、その関係性を単に“気が合う”とまとめるには、少し違うようにも思う。『Numéro TOKYO』2025年10月号(扶桑社)では、岸が「3人それぞれ、好きな音楽もファッションも全然違う」「個性の違う3人が、それぞれの“かっこいい”を持ち寄って、一緒にひとつの世界を作っている」と語っていた(※3)。平野や神宮寺の好きなものに刺激を受け、自身の感性も更新されていくという話からは、一緒にいることでお互いに世界を広げていることも窺えるのだ。
自分らしくいられることと、刺激し合えること。3人の言葉を重ねてみると、その両方を叶えられるところに、彼らにとっての“Number_i”という場所の意味があるように感じる。大切にするものは近いけれど、それでも好きなものは一人ひとり違う。個々の違いを持ち寄るたびに、3人で生み出せるものも、お互いの感性も少しずつ広がっていく。それぞれの個性が、一緒にひとつのものを作るうえでの楽しみにもなっているのだろう。
3人の関係性について、彼ら自身はかねてから“唯一無二”と表現しているのを目にする。それは、友人や仕事仲間といった、ひとつの言葉では表せないからなのだという。気を許せる親しさと、一緒に新たな表現を追求する相手としての信頼。どちらも自然に重なっているからこそ、的確な言葉を見つけるのは難しいのかもしれない。だが、偶然か必然か、結ばれた強固なトライアングルが、お互いの可能性を広げる力になっていることは確かだろう。
安心して自分らしくいられるからこそ、思い切って新しいことにも踏み出せる。“Number_i”とは3人にとって、挑戦をともに楽しめる場所でもあるのだろう。そんな“居場所”から、これからも彼らがどんな姿を見せてくれるのか。その歩みを見つめていくのが楽しみだ。
※1:https://www.harpersbazaar.com/jp/fashion/fashion-pr-stories/a74191760/louis-vuitton-2610-hbp/
※2:https://www.oricon.co.jp/news/2328819/full/
※3:https://tower.jp/article/news/2025/08/28/tgb002