嵐のいない初めての“11月3日”……デビューから丸27年の日に届く最後の夜 それぞれの場所で輝く5人の今
11月3日は、毎年少しだけ特別な日だった。1999年のこの日、嵐という5人組がCDデビューを果たしてから、ファンにとってこの日付は、お祝いの言葉を贈り合う記念日であり続けてきた。2020年末をもって嵐が活動を休止してからも、それは変わらなかった。たとえステージに5人の姿がなくても、11月3日は「いつか、また」を信じて待つ日だった。グループは止まっていても、たしかにそこに“ある”ものだったからだ。
2026年11月3日、嵐のデビューから27年の月日が経つ。そして、嵐というグループがいないなかで迎える、はじめてのデビュー記念日でもある。今年5月31日、嵐は東京ドームでのラストライブをもって、その歴史に自らの手で幕を下ろした。“いつか”を待つ日ではなく、“あの日々”を抱きしめる日へ。そう考えると、この“11月3日”という日付が少しだけ遠くなったような、ぽっかりと穴があいたような寂しさを覚えてしまう。
本日、11月3日は嵐のデビュー25周年記念日!🎉
皆さまのおかげで今日という日を迎えることができました!!!!!
25周年をありがとう🕺🕺🕺🕺🕺#嵐#ARASHI#ARASHI25thAnniversary#相葉雅紀#松本潤#二宮和也#大野智#櫻井翔
Today, November 3, is the 25th anniversary of ARASHI's debut!🎉… pic.twitter.com/b6tU8HMRJ3
— ARASHI (@arashi5official) November 2, 2024
2025年5月、嵐は約7年ぶりとなるコンサートツアー開催と、同ツアーが終了する同年5月末をもって活動を終了することを発表した。そして始まったラストツアー『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」』は、3月から全国のドーム会場をまわった全15公演で、約49万人を動員。演出を手がけたのは、松本潤だ。そのファイナルとなった5月31日の東京ドーム公演は、全33曲、約3時間半におよぶ集大成だった。
あの夜の5人の言葉は、今も胸に残っている。松本は「この5人だったからずっとやってこれた」と振り返った。二宮和也は「本当にみんなに出会えてよかった」と言いながらも、「なんか寂しい」と言っていた。相葉雅紀は「嵐は僕の人生のすべてだった」と語り、大野智は誰ひとり欠けることなく嵐を守り切れた安堵を口にした。そして、櫻井翔は1999年にハワイで生まれた嵐の姿のまま、5人でゴールテープを切れたことへの思いを伝えてくれた――。ラストソングは、最後の新曲「Five」。5人は円陣を組み、何度も感謝を繰り返しながらステージを去っていった。その最後の姿は、どこまでも嵐だった。嵐は最後の最後まで、嵐であることから逃げなかったのだ。
26年半ありがとう!!!!!
2026.5.31
嵐
相葉雅紀
松本潤
二宮和也
大野智
櫻井翔
With you
#ARASHI#WeareARASHI#みんなへありがとうThank you for 26 and a half years!!!!!
2026.5.31
ARASHI
Masaki Aiba
Jun Matsumoto
Kazunari Ninomiya
Satoshi Ohno
Sho Sakurai
With you… pic.twitter.com/CJCh0WiY7n— ARASHI (@arashi5official) May 31, 2026
あれから約5カ月。5人は今、それぞれの場所で、それぞれの時間を力強く生きている。
大野は7月、XとInstagramのアカウントを開設し、個人サロン「さと島」をオープンさせた。“人間・大野智”としての日常や趣味を発信し、みんなで共有できる場所にしたい――そんな思いが込められている。『VOGUE JAPAN』2026年12月号(コンデナスト・ジャパン)のインタビューで、彼はアートについて「今までもやってきたことだし、これからもずっと続けていくこと」と語っている(※1)。そして、長く待ってくれたファンに対しては、大きなことはできないかもしれないけど、少しでも何かをお届けする場所を作らないといけないと思ったとも。彼が今、自分の表現を自分のペースでのびのびと楽しんでいる。その姿を見られることが、何よりも嬉しい。
櫻井は10月、国連UNHCR協会の国連難民報道ディレクターに就任した。8月末にはシリア難民を多く受け入れるヨルダンを訪れ、難民キャンプで人々の声に耳を傾けたという。今後3年間、「伝えること」「知ってもらうこと」を支援のかたちとして活動していくと宣言し、「いつか、『難民』という言葉がなくなる日を願って」と思いを綴った(※2)。キャスターとして長年報道の現場に立ち続けてきた彼らしい、誠実で骨太な一歩だ。夏には『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)で14年連続となる総合司会を務めたのも、信頼あってこそだろう。
#櫻井翔 キャスター「 #国連難民報道ディレクター」に就任
活動へのコメントはー#藤井貴彦 キャスターが”ある説”を提唱
10月15日放送#newszero pic.twitter.com/NvLmiNqo0s— news zero (@ntvnewszero) October 15, 2026
相葉は、7月から放送されている『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~Season2』(テレビ朝日系)で、大森南朋、松下奈緒とともにトリプル主演を務めた。“演じる”で言えば、12月には、朗読劇『THANATOS~タナトス~』の上演も決定している。バラエティでの活躍も継続しており、『相葉マナブ』(テレビ朝日系)では、田植えから自ら育てた米を収穫したばかりだ。どんな場所にいても、そこにいる人をふっと笑顔にしてしまう。そのあたたかさは、昔から少しも変わらない。
今夜6時は #相葉マナブ !
新米収穫&釜-1グランプリ!🍚#我々のお米 #ヘリコプター #たんじろう #芸術的だね #北海道行ったよね #キャンプ飯お楽しみに!🌾 pic.twitter.com/Gp845M44pE
— 相葉マナブ【テレビ朝日】 (@aibamanabu_5tva) October 25, 2026
二宮は、7月から異例の2クール連続で放送されているドラマ『VIVANT』(TBS系)の続編で、前作に続いてノコルを演じ、圧倒的な存在感を放っている。昨年公開の映画『8番出口』での評価も記憶に新しく、国内では公開から28日間で興行収入40億円を突破。北米公開時には、公開初週に興行収入140万ドルを記録し、『第78回カンヌ国際映画祭ミッドナイトスクリーニング』でも上映された(※3)。“俳優・二宮和也”の物語は、今まさに新しい章へと進んでいる。
松本は、英国ブランド「Aquascutum」の175周年を記念したトレンチコートアンバサダーに就任し、この10月にはコンセプトムービーが公開され、大きな反響を得た。そして彼は今も、嵐の物語を描き続けている。12月21日からPrime Videoで独占配信される『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI -Prime Video Edition-」』は、ライブ演出を担ってきた松本がこれのためにエディットした、特別編集版となっている。
7月には、5人それぞれのファンコミュニティもすべて出揃った。5つの場所は、5つの道に分かれたことの証でもある。けれど同時に、それは5人と私たちがこれからもつながり続けていくための、新しい約束のかたちでもあるのだと思う。
そして11月3日。27回目のデビュー記念日には、ラストツアーの映像作品『ARASHI LIVE TOUR 2026「We are ARASHI」』がリリースされる。収録されるのは、5月31日の東京ドームでのファイナル公演。ファンクラブ会員限定盤には、2025年5月の活動再開発表からツアーファイナルまでの5人の姿を追ったメイキング映像「ARASHI Behind the scenes 2025-2026」と、ファンクラブ会員限定の映像コンテンツ「嵐 Movie」のメンバー誕生日回5本、そして5人のコメンタリーを加えた「ARASHI Commentary」も収められる。また、すでに購入申し込みは締め切っているが、ラストツアーのフォトブックも同日に届けられることになる、
嵐がいない、はじめての11月3日。その日に、5人が最後まで嵐であり続けた夜が、私たちの手元に届く。これほど嵐らしい“贈り物”があるだろうか。グループとしての活動を終えてもなお、彼らはデビュー日という大切な一日を、ファンと一緒に過ごす日にしてくれたのだ。この関係性だけは、これまでもこの先も、誰にもじゃまできない。
さらに12月15日には、是枝裕和が総監督を務めたドキュメンタリー『5 - 嵐という時間 -』(Prime Video)も配信される。ティザー映像のなかで、松本が「“嵐”っていうのは何だったのかっていう、ある種の答え合わせ」と語っていたのが印象的だった。
嵐とは、何だったのか――。その答えは、きっと5人それぞれのなかにも、そして彼らを見つめ続けてきた一人ひとりのなかにもある。少なくとも私にとって嵐は、時代がどれほど変わっても、自分がどんなところに行ったとしても、必ず帰ってこられる場所のような存在だった。
5人が嵐として同じステージに立つことは、きっともうないだろう。けれど、それぞれの場所で輝く彼らが今、嵐という時間の続きを生きているのはたしかだ。27年目の11月3日。寂しさも、感謝も、すべてを抱きしめながら、たくさんの思い出を、最後の夜を、私たちは何度も反芻するのだろう。
※1:https://www.vogue.co.jp/article/satoshi-ohno-interview-vol1
※2:https://www.japanforunhcr.org/news/2026/ray-of-hope-project
※3:https://realsound.jp/movie/2026/08/post-2503926.html