Bocchi、最新曲「黴」春瀬烈が手掛けたアニメーションによるMV公開 2027年ツアー開催も発表
Bocchiが、9月23日に配信リリースした最新曲「黴」(かび)のMVを公開した。
本楽曲は、ゆい(Ba)が作詞作曲を手がけたバラード。かつて大切にしていたものをいつしか忘れてしまうことへの寂しさや、時間とともに人の気持ちや記憶が移り変わっていく儚さを描いた一曲だ。
MVは、公開同日に東京 渋谷WWW Xで行われたBocchiの2ndワンマンライブ『余命譚』にて、ライブの映像演出として先行上映された。アニメーションは、自身もアーティストとして活動するクリエイター 春瀬烈が担当した。
物語の中では、主人公のかつての恋愛と、幼い頃に大切にしていたテディベアのぬいぐるみの記憶が重ね合わされている。元恋人への消えない想いと、いつしか忘れられてしまったぬいぐるみの存在をリンクさせながら、大切だったものが時間とともに遠ざかっていく切なさと、それでも記憶の中に残り続ける温もりを描いた映像作品となっている。
また、本日開催のライブでは、2027年にツアーを開催することも発表。詳細は後日発表予定だ。
Bocchi ゆい(Ba)セルフライナーノーツ
小さい頃、一人で寝る夜が怖かった。
それは特別な意味があるわけではなく、誰にでもある普通の感覚で、ただただ怖かった。
幽霊などを信じるタイプだった僕が、大きくなるまで耐えることができたのは、昔からベッドに置いてあった、当時の自分と同じくらいの大きさの抱き枕型のぬいぐるみがいたことが、少なからず理由のひとつだろう。
こんなことを思い出したのは、実家の箪笥やクローゼットを掃除していたとき、懐かしい物たちが目に入ってきたからだ。
ずっと忘れていた物。
いつかの自分にとって大切だった物。
それを記憶から消してしまっていたことに気づいたとき、懐かしさ以上に「ありがとう」と「ごめん」という気持ちが強かった気がした。
何かに乗り換えるたび、記憶が新しい物で上書きされていく。
当たり前のことだけれど、少しだけ残酷だと思った。
ただ、今の自分を作ってくれたのは、そうした古い記憶たちだった。そのことは、これからも大切にしていこうと思った。
それでも、あの取っ手を引かなかったら。
あの日、そこに帰っていなかったら。
ずっとお前たちを忘れていたんだろう。
ごめんね。
Bocchi 三苫由以(Ba.)
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「黴」
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