EXILE、25周年記念日に名曲とたどる変革と継承の歴史 時代を超えて響き続けるエンタテインメントの真髄

日本に元気を届けた「Rising Sun」 仲間への思いとともに新たな時代へ

 2011年3月、東日本大震災が日本を襲う。未曾有の災害を前に、EXILEは“日本を元気に”という願いを込めた「Rising Sun」を、チャリティーソングとして届けた。被災地・東北はもちろん、日本中のさまざまな場所で人々を勇気づけたこの曲は、やがてEXILEを象徴する1曲となる。ラブソングで多くの人の心に寄り添ってきた彼らが、日本、そして世界平和にも目を向け、スケールを広げていったのも、この頃からだ。

EXILE / Rising Sun (EXILE LIVE TOUR 2018-2019 “STAR OF WISH”)【Full Size】
EXILE / Rising Sun(EXILE LIVE TOUR 2025 “THE REASON”)

 2013年、HIROが年内をもってパフォーマーを勇退することを発表する。ファンのみならず日本中を驚かせたニュースは、同時にEXILEが“継承”していくグループであることを示すものともなった。HIROの勇退発表と同日に発売された「EXILE PRIDE 〜こんな世界を愛するため〜」では、EXILE初のシングルでのミリオンセールスを記録。HIROは、EXILEとしての誇りをメンバーに託して、表舞台を去った。

EXILE / EXILE PRIDE ~こんな世界を愛するため~

 「EXILE PRIDE」を携えたツアー中に発表されたのが、新たなパフォーマーを募る『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』。このオーディションを経て、三代目J SOUL BROTHERSとして活動していた岩田剛典、GENERATIONSの白濱亜嵐、関口メンディー、のちにFANTASTICSを結成することになる世界、佐藤大樹が加入し、EXILEは第4章へと踏み出す。そして2015年、MATSU、ÜSA、MAKIDAIの3人がパフォーマーからの勇退を発表する。創成期から苦楽をともにしてきた3人に向けて、ATSUSHIは「EXILE ATSUSHI」名義で「UPSIDE DOWN」を制作した。デビュー前から彼らが愛してきたファンクなどのブラックミュージックを土台に、〈ずっと憧れて JSB The First, 甘辛い Vibesで We got it goin' on!/EX TRIBE に進化 Spin off to COLOR, Crazy な Player, 仲間 Forever〉と、EXILEの軌跡を振り返るように綴られた1曲だ。この曲は、EXILEが歌い継いできた「24karats」シリーズの第4弾、シングル「24karats GOLD SOUL」にカップリングとして収められている。

EXILE ATSUSHI / UPSIDE DOWN

逆境を力に変える“不死鳥”の精神 25周年へとつながる挑戦と進化の軌跡

 2020年、新型コロナウイルスの感染拡大がエンタテインメント業界を直撃する。EXILEも例外ではなく、『EXILE PERFECT LIVE 2001▶2020』は途中で中止を余儀なくされた。さらに追い打ちをかけるように、ATSUSHIのEXILE勇退が発表される。しかし、逆境を跳ね返す力を持っているのがEXILEだ。2021年4月、新体制で放った「PARADOX」は、TAKAHIROとSHOKICHIが作詞し、SHOKICHIが作曲も手がけたスタイリッシュなダンスチューン。TAKAHIRO、SHOKICHI、NESMITHの3人で〈0→1をMakin'〉〈奇跡を始めよう〉と歌い、EXILEの新たな始まりを力強く告げた。同曲も収録し、2022年1月1日にリリースされたアルバムのタイトルは、“不死鳥”を意味する『PHOENIX』。収録曲の多くでTAKAHIROとSHOKICHIが歌詞を綴り、白濱も作曲者として数多くクレジットされた。自らの手で新たなEXILEを作り上げていく。その覚悟も、新体制に確かな弾みをつけた。14人となったEXILEは、自分たちの新しい形を模索しながら『PHOENIX』を携えてアリーナを巡り、ひと回りもふた回りもたくましくなっていく。不動の人気と実力を誇りながら、もう一度ゼロから築き上げる。その過程さえもエンタテインメントに変えてしまうところに、EXILEの生命力がある。

EXILE / PARADOX(Music Video)

 2022年5月27日、『RED PHOENIX』ツアーを走り抜けたEXILEは、20周年を祝うデジタルシングル「BE THE ONE」を発表する。TAKAHIROが綴った歌詞には、〈Your eyes only 曖昧な夢の行方を探す〉〈世界中に鳴り響く Amazing World〉など、これまでの作品名が随所に散りばめられている。20年分の記憶をまとった華やかな1曲もまた新体制のEXILEの背中を押した。

 2025年、EXILEはさらに新たな形を見せる。EXILE復帰を発表したATSUSHIとともにまわることになったひさしぶりのツアーに、“STARTING MEMBER”としてEXILE TRIBEメンバーを迎えたのだ。このツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 "WHAT IS EXILE"』に続き、同年11月からは同様の形で『EXILE LIVE TOUR 2025 ”THE REASON”』を開催。EXILE TRIBEメンバーにもEXILEのDNAが脈々と受け継がれていることを証明した。なお『EXILE LIVE 2026 "THE REASON"〜PERFECT YEAR Special〜』と銘打たれた2026年4月の東京ドーム公演には、EXILEメンバーおよびSTARTING MEMBERのほか、MATSU、ÜSA、MAKIDAI(BABYNAIL、通称「ベビネ」)の3名も出演。オリジナルメンバーとJr.EXILEが“EXILE”としてともにパフォーマンスし、「道」ではATSUSHI、TAKAHIRO、AKIRA、MATSU、ÜSA、MAKIDAIの6名でパフォーマンスするなど、歴史を感じさせるステージで話題を集めた。

 EXILEの25周年および『LDH PERFECT YEAR』でもある2026年。公式Xでは、メンバーの25周年への思いとともに、おすすめ楽曲も紹介されており、第1章・第2章の初期曲も多く並んでいる(※1)。そして11月から12月にかけてドームツアー『EXILE 25th ANNIVERSARY BEST LIVE』が控えており、ここにもMATSU、ÜSA、MAKIDAIの出演がアナウンスされている。『WHAT IS EXILE』と『THE REASON』という2つのツアーで、“EXILEとは何なのか”、“EXILEの存在する理由とは”を自ら問いかけ、その答えを提示した彼らが、25周年のステージでどのような姿を見せてくれるのか。

"EXILE 25th ANNIVERSARY BEST LIVE" 〜LDH PERFECT YEAR 2026〜開催決定!

 形を変えながら25年の歴史を紡いできたEXILE。形を変えてもEXILEとして存在し続けられるのは、その名の下に常にカルチャーへのリスペクトと揺るぎない誇りがあり、それを表現しきるだけの歌心とダンスがあるからにほかならない。

※1:https://x.com/exilelive_acc/status/2053702812417343588

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