オーケストラライブの構想「上品に振る舞うのもいい」（戌亥）

ーー3月8日には初のオーケストラライブ『Nornis Orchestra Live 「Concerto di luce」』が開催されます。最初にお話を聞いたとき、どんな風に感じましたか？

戌亥：とにかく舞い上がりました（笑）。そもそもオーケストラの方と一緒に何かをやること自体が壮大な出来事ですし、ライブのことを考える以前に「えっ？　いいんですか？」と思って。

町田：町田も舞い上がりましたね（笑）。以前にハープ奏者さんとアコースティックギターの演奏をバックに町田が歌う3Dライブを配信したことがあるんですけど、その何十倍もの人数の演奏で歌えると思うと、すごく楽しみだし、「立ち位置とか見せ方はどうなるんだろう？」と思って。舞い上がりプラス困惑もありました（笑）。

戌亥：最初の時点では我々が「どうやればいいんだろう？」って戸惑っていたのもあって、スタッフさんが参考映像やイメージをいろいろ見せてくださって。「大丈夫だよ」って気を落ち着かせてくれました（笑）。最近は打ち合わせの中で舞台のセットも見せてくださったりするので結構イメージが見えてきています。

町田：ちょうどこの間、アレンジの確認をさせていただいたんですけど、そのオーケストラアレンジが壮大かつかっこよすぎて、「素敵です！　ぜひこれでお願いします！」みたいな感じで、我々から言えることは何もありませんでした（笑）。

戌亥：2人とも圧倒されっぱなしで「え～、すごい！」としか言えなくて（笑）。ゲームミュージックのオーケストラコンサートとかを聴くことはありましたけど、自分がオーケストラをバックに歌うことを考えたことはなかったので楽しみです。

ーーライブタイトルの「Concerto di luce」はイタリア語で〈光の協奏曲〉という意味らしいですね。

戌亥：スタッフさんがいろいろと考えてくださって。我々が光なのかはともかく（笑）、もし光るとしたら、底抜けの明るさというよりは、「ちょうどいい場所で光ってるんで、気が向いたらこっちのほうを向いてください」くらいの光だと思うんです。「辛い時は辛いですよね」みたいなテンション感と言いますか、自然と前を向けるまでは別に下を向いていてもいいし、っていう。

町田：我々のユニットコンセプトとして〈寄り添う〉というワードが大きくて。「優しい君へ」もそのコンセプトが大きくにじみ出た楽曲になっているし、今後もさまざまな場面での寄り添いができたらなと思っています。

ーーちなみにMCは普段通りにやるんですか？

戌亥：そこなんですよねー。つい先日その話をしたんですよ。オーケストラライブらしく上品に振る舞うのもいいと思うんですけど、問題は我々にそれができるのか？　っていう（笑）。どこまでがセーフなのかを聞いたんですよね。「がに股はダメなのか？」とか。町田はがに股になりがちなので。

町田：そしたら「がに股も別にOK」みたいな雰囲気だったんですけど、町田は「絶対にやりません！」と言いました（笑）。いつもよりお上品に動こうと思っています。

戌亥：高貴な感じでいこう。でも「今、私は高貴に振る舞おうとしてるんだ」と思うとおもしろくなってしまうんですよね、きっと。MCの内容も先にある程度考えておかないとね。

町田：そうだね。

ーーNornisの楽曲はオーケストラアレンジの似合いそうなものが多いので楽しみにしています。ちなみにお二人にとってライブはどんな場所になっていますか？

町田：町田にとっては、感謝を伝える場所です。そして自分自身も成長できていたらいいなあ、と思う場所ですね。初めてのライブのときよりは、進め方やイヤモニの環境の作り方がだいぶわかってきたので、そういう面での成長はしているかなと思っていて。でも、オーケストラアレンジで歌うのは初めての経験になるので、みんなの反応も含めて楽しみです。

戌亥：わたしはライブに限らず普段の活動も含めた話になるんですけど、誰かのきっかけになる場所でありたいなと思っていて。それは本当に些細なことでもいいんです。例えば「明日から頑張ろう」とか「やりたいことが見つかった」とか「誰かに優しくしよう」とか。わたし自身に限って言えば直接みんなに会える貴重な場所でもあって、3月のオーケストラライブはツアーとはまた違った雰囲気になると思うので、見に来てもらえると嬉しいです。

ーー最後に、オーケストラライブ以降の展望、音楽以外の活動を含め2人でやってみたいことがあれば聞いてみたいです。

戌亥：ロケです！　2人で旅に行きたいんですよね。お出かけが好きで、2人でよく出かけるので、その様子もみんなに届けられたら楽しそうだなあと思って。なので何かあるたびに「ロケに行きたいです！」ってアピールしています（笑）。

町田：旅ログを作りたい！　沖縄に行って……。

戌亥：ジグソーパズルをして。

町田：そこでもジグソーパズルするんだ（笑）。

戌亥：沖縄だからイルカとか海関連の絵柄だね（笑）。あとは美味しいものを食べたりとか。景色の綺麗なところは星空も綺麗だと思うから、そういうところで歌ってみたりとか。

町田：うわ、やりたい！　焚火のそばでアコースティックギター片手に歌いたい。

戌亥：あとは去年のツアーは3カ所だったんですけど、もっといろんな場所でライブをしてみたい気持ちがあるので、ロケの旅だけじゃなくライブでも全国を廻れたら嬉しいなと思っていて。やっぱり場所的に遠くて現地に来られなかった方もいらっしゃったので、我々から近づいていくっていう。

町田：そうだね。九州とかもまだ行けてないから、絶対に行こう！

■リリース情報

Nornis Digital Single「優しい君へ」
Digital Release：2025年2月27日（木）
作詞：fifi léger／作曲：THE CHARM PARK
Artist：Nornis
配信：https://nornis.lnk.to/yasashiikimiePR
歌詞：https://www.uta-net.com/song/368956/