後輩との交流がFANTASTICSに与える刺激

――少し早いのですが2024年の活動を振り返っていただきたくて。グループにしても個人にしても活動の幅が一気に広がった年だったと思うので、ご本人たちもめまぐるしかっただろうと思いますが。

瀬口：毎年のように言ってはいるんですけど、過去一忙しい年だったなと今は感じてます。グループとしてのアリーナツアーもありつつ、僕だったら初の写真集（『びびぐら』）を発売したり、映画『逃走中  THEMOVIE』に出させてもらったり本当にいろいろありました。それぞれの場面で経験を積めて、その時々にベストなパフォーマンスができたとも思っていて、振り返ると頑張った一年だったと思います。

堀：やっぱり僕もアリーナツアーは念願でしたし、一番印象的でしたね。ツアーのラストはFANTASTICS史上最大規模の幕張メッセで2DAYSをやらせていただいたり……公演ごとに期間はちょっと空いたんですけど、一年の半分くらいはそれに費やしていたので、無事に完走できてよかったなって。次のツアーへの期待値もたぶん上がったと思うので、それに向けて頑張りたいなと思える一年でしたね。

木村：さっきも話に出ましたけどタイアップ曲がすごく増えて、アニメやドラマでFANTASTICSが楽曲を担当する機会をいただけて嬉しかったですね。僕個人だとドラマ3本に連続出演していて。自分が出ているドラマの放送時期は、放送日に生配信をやるようにしているんですが、気づいたら半年間毎週配信をやってたんですよ（笑）。楽しみながらも頑張った年でした。

佐藤：やっぱり、グループとして単独アリーナツアーを成功させたことが大きかったなと思います。あと2024年は「ブレイクライン」をたくさんの人に聴いてもらえたことがきっかけになって、音楽番組に出させてもらえる機会が増えたのも嬉しかったです。メンバーそれぞれがドラマや冠番組、バラエティに挑戦したり、一年を通してメンバーがみなさんの目に触れるようないろんな機会をいただけた年でしたね。でも本当に毎年言ってますけど、一年を駆け抜けるのが早かった！

――今年下半期の大きなトピックスと言えば、8月から9月にかけて行われた『BATTLE OF TOKYO ～Jr.EXILE vs NEO EXILE～』（以下、BOT）や、記事が出る頃には終わっているかもしれませんが『LDH LIVE-EXPO 2024 -EXILE TRIBE BEST HITS-』（10月26日・27日）もありますね。最近は先輩グループだけでなく後輩グループとの交流も増えてきたんじゃないかと思います。

佐藤：KID PHENOMENON（以下、KID）とFANTASTICSは交流する機会がわりと多くて、この間、（川口）蒼真が誕生日だったんです。お祝いLINEをした時の内容がめちゃくちゃ可愛くて、そこから推してるというか、頑張ってほしいなって思ってます。

堀：NEO EXILEの子たちの勢いがすごくて、フレッシュで何をやるにも全力で……今まで現場で一緒になることが少なかったので、一緒のライブでその熱量を感じられたので、どのグループがというよりみんなが好きになりましたね。

木村：僕は今までBOTでは先輩方に「一緒に写真撮ってください」って言う側だったんですよ。最近は自分が言われる側になって嬉しいなって思います。誕生日にKIDの子たちが「一緒にご飯行きたいです」って連絡くれたんで、時間ができたら行きたいと思ってて……。

佐藤：その様子はなんか、想像できないな（笑）。

瀬口：僕は後輩たちからグイグイ「お兄ちゃん！」みたいな感じで来てくれると、すごく嬉しいんですよね。自分が10代の頃は先輩たちにそうやって接して可愛がってもらってきたので、振り返ると自分、めっちゃいい後輩だったなって。最近はTHE JET BOY BANGERZの（宇原）雄飛とか、仲良くなった子たちをBOT明けにご飯に誘ったりとかして仲間を増やし中です。

――リアルサウンドでは以前FANTASTICSから世界さんと中島颯太さん、KIDの夫松健介さん、WOLF HOWL HARMONYのHIROTOさんが出てくださったんですけど、夫松さんの世界さんへのリスペクトが溢れ出ていて。

木村：健介くんはあの若さですけど、（EX）PG歴も長くて叩き上げなんですよね。

佐藤：AMAZING COFFEEでバイトしていたり、苦労もしているんだよね。今KIDのセンターとして堂々とパフォーマンスしている姿を見ても文句ないなと思うし、BOTの楽曲で僕らと一緒に「TurquoiseSun & PinkPurpleMoon」のMVを撮影した時に本人にも言ったんですけど、僕があのくらいの年齢の時にあんなに堂々と先輩を挑発する仕草や表情はできなかったと思いましたし、本当に素晴らしいアーティストです。

——NEO EXILEの後輩たちとの交流や、その活躍ぶりを見て触発される部分はあったりするんでしょうか？

堀：後輩がどんどん増えてきて、自分たちも彼らの勢いに押されてもっとしっかりしなきゃと思うようになったのはあるかもしれないです。僕がFANTASTICSに入った時は19歳くらいでNEO EXILEの子たちと同じくらいでしたけど、先輩方のアリーナツアーに帯同させてもらったりしてその背中を追いかけようとしていた頃の気持ち、初心みたいなものは忘れずに頑張っていきたいなと思います。

――同じJr.EXILE世代のグループとはこういった事務所のライブだけでなく、今年は音楽番組で共演する機会もぐっと増えたんじゃないかと思いますが。

佐藤：たとえばTHE RAMPAGEは僕の場合みんな同期ですし、中には10代の頃から知っているメンバーもいるので安心感がありますね。彼らとは一緒に冠番組『ランファンQUEST』（TBS）もやってますけどすごく楽しいし、一緒にいて心が和む存在ですね。

――ちなみにTHE RAMPAGEとはデビュー時期も近かったですが、意識としては仲間、ライバルのどちらが強いんでしょうか。

佐藤：半々、ですかね？　お互いにJr.EXILE世代はこの2組がまず飛び抜けていかないといけないなという自覚を持って頑張ってきましたし、いい意味で色が違うのであまりライバルという感じでもないというか「お互いそれぞれの道でトップ獲ろうぜ」みたいな意識があるかもしれないですね。

2025年はさらに切り開いていける年に

――なるほど。もうそろそろ年末が見えてきたところですが、2025年の展望はいかがですか？

佐藤：ツアーもしたいし、個々の活動がさらに増えてきたり、その他の活動ももしかしたら新展開があるんじゃないかなと思いますし。

木村：来年はいろんなメディアで、よりみなさんに見ていただける機会が増えると思います！　言霊ってありますから。

――今改めて、音楽やダンス、俳優業で培った表現力などを組み合わせた魅せ方ができるFANTASTICSの強みというと、どんな部分になると思いますか？

木村：僕らみんなビジュが強いんで、それが武器ですかね……（キメ顔で）。

佐藤：それ自分で言う（笑）？　真面目に言うと、僕らがよく使う言葉ですけど“変幻自在”なところですかね。各々の個性が強いので、それぞれがドラマやバラエティなどいろんなところに出て行けばその個性が役立つし、グループで集まった時もその個性が組み合わさってさらに大きなグループとしての力になるので、そこは強みなのかなと思います。総合エンタメ的な目線での楽しませ方もありつつ、僕らはパフォーマー集団から始まったグループなので、ダンストラックをライブに必ず入れてパフォーマンス面での進化や底力を見せていけるという点も、結構な切り札なんじゃないかと思っていますね。

――2025年にはより進化した変幻自在っぷりを見せていただけそうですね。

佐藤：僕らはライブとお芝居を融合させた新感覚の“SOUND DRAMA”を作り上げたこともあるし、「Got Boost？」もLDHのグループとして初めての仮面ライダーの主題歌だったり、何かと新しいことにチャレンジする機会が多かったので。来年はさらに切り開いていける年にしたいです。

■リリース情報
2024月11日8日（金）リリース
『Yellow Yellow』
https://FANTASTICS.lnk.to/YEYE_DLSTR

2024年10月23日（水）リリース
『Got Boost？』
https://fantastics.lnk.to/GAVV_GB_FULL
https://youtu.be/auKBDWu9eAA?si=O7Fcd7cNo_JdE5-K

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