松井は、メンバー7人全員が高いパフォーマンス力を持つBALLISTIK BOYZにおいて、ダンスパフォーマンスを牽引するメンバーだ。優しくおっとりとした普段の人柄からは想像がつかないほど四肢から繰り出されるパワフルで妖艶なムーブと、長い手脚を存分に活かした体幹ブレ知らずのダンスが持ち味である。自身の兄がダンススクールに入っていたことがきっかけで小学1年生の頃からダンスを始めた松井は、地元・九州の大会や全国大会での優勝経験も持つ実力派。小学生の頃から踊ってきたHIPHOPを中心に、ホップやロック、ポップダンスなど、さらにはフリースタイルも得意とし、LDHのライブの定番コーナー「パフォーマーダンスバトル」では、毎度のごとく各グループから“ラスボス”的存在のダンスリーダーが集う「最終ラウンド」でステージに登場したことも。デビュー当時のインタビューでも「全国の大会に出て即興ダンスで戦ってきたので、フリースタイルは一番負けたくない」（※2）と語っており、内に熱い想いを秘めている人物だ。『R4SD』ではそれがどう解き放たれるのかに注目が集まる。

　ONE N' ONLYのリーダーを務め、ダンスとラップを担当しているHAYATOは、ダンス歴15年以上を誇る多彩なダンサーだ。物心ついた頃からテレビで踊る人に憧れ、その様子を見た母に背中を押されたことをきっかけにダンススクールに通い始めたという、筋金入りのダンス人生を歩んできた人物だ。彼は日頃からTikTokで本格的なHIPHOPや難易度の高いK-POPの振付、小振りが特徴のガールズダンスまで非常に振り幅の広いダンス動画を投稿しており、何を踊ってもラフな余裕感や、力強さとしなやかさが共存した踊り方、グルーヴィーで見ていて気持ちのいい音取りの仕方に定評がある。「ダンスが大好き！」という声が聞こえてきそうなくらい楽しげに踊るHAYATOだが、中でも2021年にONE N' ONLYの公式YouTubeチャンネル『ONE N' ONLY TV』にアップされた、自身がBTS「Black Swan」を踊る動画がお気に入りだそう（※4、5）。このようにヒップホップからコンテンポラリーなダンスまで広い守備範囲を持つHAYATOが、今回の『R4SD』ではどのようにリーダーシップを発揮し、どんなDリーガーを自身のクルーに集めて作品を作り上げていくのか注目だ。

　今回、『R4SD』にSTARTO ENTERTAINMENTから登場し、初参戦となるのは、ジュニアユニットの7 MEN 侍の佐々木大光だ。5歳の頃からダンスを習い、キッズダンサー経験を持つ彼は、当時同じダンスコンテストに出ていた髙橋海人（King & Prince）が同事務所のジュニアとして踊っているのを見て事務所に応募したという（※6）。Kis-My-Ft2やKing & Princeのツアーでバックダンサーを務めたのち、2018年から2919年にかけて帝国劇場で上演された舞台では、Travis JapanのメンバーやSnow Manのラウールなどに名を連ねてダンスチームに選抜され、髙橋とともにパフォーマンスを行った実力者だ。体幹が強く、ブレないしなやかなダンスを踊る彼のメインジャンルはHIPHOP。しかし、2023年まで放送されていたジュニアメインのバラエティ番組『裸の少年』（TBS系）では「なんでも踊れるダンスマスター」という肩書きでクランプダンスを取り入れた即興の振りを披露したり、グループの振付を担当していたりと経験豊かであり、『R4SD』で彼のマルチな活躍が期待できそうだ。普段はギャグを言うなど茶目っ気のあるキャラクターも、ステージ作りに一役買うことだろう。

　以上、今回も強者揃いの4名がRep.を務める『R4SD』。各アーティストのファンやダンスファンを熱狂させるのみならず、この番組を通じて生まれた感動がムーブメントとなり、国内ひいては世界のダンスシーンをさらに拡張していくのか......。ますますパワーアップするであろうシーズン2も、ぜひあなたの目で見届けてほしい。

※1：https://youtu.be/8q-b7ynS2V4?si=LmzC7PIsIMIs2qjX
※2：https://youtu.be/MkVyzGxxUZw?si=SzuYMUwfNqrWNHsS
※3：https://mdpr.jp/interview/detail/1839266
※4：https://youtu.be/X-7iKBrbocs?si=gTio1sFs1JRxNAxL
※5：https://www.youtube.com/watch?v=NA2S-mDfDCE
※6：https://www.youtube.com/watch?v=DhXW2fpC-54