Number_iの「GOAT」が、「オリコン週間ストリーミングランキング」（8月5日付）で190万回を超える再生回数を記録し、リリースから約7カ月で累積再生数1億回を突破した（※1）。

　今年1月1日に配信リリースされた「GOAT」は、「オリコン週間ストリーミングランキング」（1月15日付）で4位に初登場して以降、30週連続でTOP100入りをキープしていた。振り返ると、2024年上半期を代表する一曲になったと言えるだろう。

　“最高到達点”や“史上最高”を意味する言葉である「GOAT」。平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太の帰りを待ち望んでいた人は多かったと思うが、デビュー曲がここまで振り切ったHIPHOPチューンでくると予想していた人は、実はあまりいなかったのではないだろうか。その意外性もフックとなり、新たに彼らに興味を持った人も大勢いたと思う。

　3月6日には「GOAT」を含めた6曲入りの1stシングル『GOAT』をリリース。本作品も「オリコン週間デジタルアルバムランキング」（3月18日付／3月25日付）で2週連続首位を獲得し、2024年の「オリコン上半期デジタルアルバムランキング」では2位となった（※2）。

　この「オリコン上半期デジタルアルバムランキング」で『GOAT』のダウンロード数を上回り、1位に輝いたのが5月27日リリースのミニアルバム『No.O -ring-』だった。

　同ランキングで1位と2位を同じアーティストが獲得したのは史上初。彼らは大きな快挙を成し遂げたのだ。

　『No.O -ring-』のリード曲は、平野がプロデュースを務めた「BON」である。「GOAT」が3人の新境地を開いたとするなら、「BON」はそこをさらに突き詰めたと言ってもいい。MVが公開から2日間で1000万回再生を突破したことも特筆すべき点だろう。「GOAT」もMV公開から3日間で1000万回再生という驚異的な記録を残したが、それを早くも更新する形となった（※3）。

　また、『No.O -ring-』リリース前後には音楽番組への出演も増えており、チャート成績にも影響を与えている。たとえば、『2024FNS歌謡祭 夏』（フジテレビ系）や『THE MUSIC DAY 2024』（日本テレビ系）に出演した7月1週目が集計期間に含まれる「オリコン週間デジタルアルバムランキング」（7月15日付）では、『No.O -ring-』が前週の31位から首位に返り咲き。音楽番組でのパフォーマンスが多くの人に届いた証拠だ。

　Billboard JAPANの2024年上半期のチャートでも、「総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”」で「GOAT」が11位にランクイン（※4）。ダンス＆ボーカルグループの楽曲では最も高い順位である。同チャートと「総合アルバム・チャート“Hot Albums”」のポイントを合算した「トップ・アーティスト・チャート“Artist 100”」では、Number_iは日本人ダンス＆ボーカルグループとして最高位の21位となった（※5）。