Viral Chart Focus

　Spotifyの「Daily Viral Songs（Japan）」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top Songs」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたランキング。同チャートの10月4日付のTOP10は以下の通り（※1）。

1位：しぐれうい「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」
2位：XILA, CHEHON「深緑」
3位：原口沙輔「人マニア」
4位：JO1「Venus」
5位：RIIZE「Get A Guitar」
6位：Mitski「My Love Mine All Mine」
7位：Kenya Grace「Strangers」
8位：Fish and Lips「会いたくなったら」
9位：Leina「どうでもいい話がしたい」
10位：BUDDiiS「Koi to me」

　10月第1週目のSpotifyバイラルチャート、まずは4位にランクインしたJO1「Venus」。日本発のグローバルボーイズグループとして、みるみる人気を拡大させているJO1。彼らの3rdアルバム『EQUINOX』に収録されている「Venus」が幸先の良いポジションで初登場を飾った。楽曲タイトルにちなんで金星をモチーフにしたMVも2,500万回再生に手が届きそうな勢い（10月9日現在）であることを考えると、まだまだチャート順位を上げてきそうだ。JO1とおなじくボーイズグループからのランクインとして注目したいのが、今週10位にランクインした10人組ダンスボーカルグループ・BUDDiiS「Koi to me」。同楽曲は、1stアルバム『BRiLLiANT』収録曲である。英語と日本語が混在した楽曲タイトルにも象徴されるように、日本語を英語のように歌い上げる独特なフロウがクセになる楽曲だ。また、意外なランクインとなったのは、6位のMitski「My Love Mine All Mine」。ニューヨークを拠点に活動する日系アメリカ人のシンガーソングライター・Mitski。2018年にリリースされたアルバム『Be the Cowboy』のヒットをきっかけに日本でも音楽好きのなかで話題となっていたアーティストである。しかし、あくまでその知名度は局所的であったことを考えると、バイラルチャートへのランクインは意外な結果だ。