今回考えたいのは、こうしたトピックがどれだけ注目されていたかという部分だ。もちろんSNSを中心に話題にはなっていたのだが、「ビッグニュース」といった扱いではない。その理由を考えると、様々な垣根を越えたコラボレーションがBE:FIRSTにとっては当たり前になっているということが一つだろう。実際、BE:FIRSTはこれまでも様々なコラボレーションを見せてきた。

　TikTokアカウント一つとっても、JUNON×コムドット・ゆうま＆ゆうた、SOTA×DA PUMP・KENZO、RYOKI×GENERATIONS・中務裕太など数えきれないほど、コラボ動画がアップされている。それだけではなく、音楽イベント『D.U.N.K. DANCE UNIVERSE NEVER KILLED Showcase』では、&TEAMをはじめ、様々なアーティストとコラボ。TikTokにもJUNON×&TEAM・EJ、SOTA＆SHUNTO×Da-iCE・和田颯、RYUHEI×東京ゲゲゲイ・MIKEY、MANATO×BALLISTIK BOYZ・深堀未来＆奥田力也＆砂田将宏の動画がアップされている。

　そして、こうしたイベントだけでなくBE:FIRSTの冠番組『BE:FIRST TV Season2』（日本テレビ系）#11ではピアニストのハラミちゃんともコラボ。「Bye-Good-Bye」、「Betrayal Game」、「Brave Generation」、「Be Free」、「Boom Boom Back」をともにパフォーマンスする「Bメドレー」を披露していた。

　こうした様々な壁を越えたコラボレーションは、彼らの生みの親でもあるSKY-HIの「事務所の壁を越えて音楽シーンを盛り上げたい」という信念があってこそだろう。そして、その考えがシーンに浸透しつつあるということではないだろうか。この先も、まだまだスペシャルなコラボレーションが誕生していくはずだ。そしてBE:FIRSTのその姿勢が、日本の音楽シーンにおいて新たなカルチャーを作り上げていくに違いない。